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只見隕石火球(JN001227)
2000.12.27/28 18h41m09s(JST)

 この火球は中部地方から東北にかけての極めて広い範囲で目撃された火球で、JN針尾(長野)とJN長町(宮城)の火球カメラにいずれも地平ぎりぎりに写っていました。出現時刻はJN白石(宮城)の火球TVに視野外のフラッシュが写っており決定できました。その後、星ナビ4月号(アストロアーツ発行)に山野井理氏(栃木)の撮影された写真が掲載され、快く協力いただけましたので、3箇所からの同時観測が成立しました。
 当初概略の経路は福島県南西部に向かって飛行したと思われたことから、消滅点付近の地名をとって奥只見火球としましたが、詳細な軌道計算の結果予想より北側を飛行した(
地図1)ことがわかり、「只見隕石火球」と変更し命名しました。
 その後詳細な検討が行われ、この火球が隕石落下を伴ったものである可能性が極めて高くなりました。司馬氏は最終的な落下隕石について1kg程度を想定しています。落下地点については
地図2に示した箇所を考えていますが、誤差楕円は高層の風によって広がるものを想定しており、写真の誤差によるものは含まれていないため、実際にはさらに広い範囲を探す必要もでてくると思います。
 会津天文同好会の薄 謙一さんから下見を行った際(4月21日撮影)の現場周辺の写真を送っていただきました。(
こちらへ)まだ雪がたくさん残っていますが、山はあまり険しくはなく、捜索は可能だと思います。写真撮影位置は地図2に示します。

 軌道要素・経路等についての詳細はこちらをご覧ください。

 撮影   山野井 理(栃木)    28mmF2.8(F16)
      佐藤孝悦:JN長町(宮城)15mmF2.8
      下田 力:JN針尾(長野)15mmF2.8(回転シャッター1/15s)

 時刻決定 井上弘行:JN白石(宮城) 火球TVシステム

 計測   司馬康生・下田 力

 軌道計算 大塚勝仁

 落下地点詳細決定 司馬康生


JN長町(撮影:佐藤孝悦) 中央縦が火球、クロスする輝跡は金星。


JN針尾(撮影:下田 力) 回転シャッターにより火球像は細かく切断されている。

地図1 火球経路


地図2 インパクトポイント(ここに書かれた以上に誤差は大きいので注意が必要)
丸数字は写真撮影位置。

写真1

写真2

写真3

写真4

富田さん撮影(4月29,30日)