「まいまい電卓」は、Windows上で動作する、使い易さ重視の関数電卓です。
整数・実数・16進数整数・またはキャラクタによる値の入力と、計算結果の表示を行なうことができます。なお、様々な仕様の電卓ソフトが存在しますが、この「まいまい電卓」では、関数電卓としての機能をベースとして、主にソフトウェアの設計/開発者の方が10進数/16進数を使って簡単な計算を行なったり、コードを書く上で検算を行なったりするのに必要となる機能の実装を目指しています。
タイトル まいまい電卓 Ver.1.2.0 対応OS
(動作確認済)Windows98
WindowsMe
Windows2000 Professional
WindowsXp 対応機種Windows98/Me/2000/Xpの動作するPC/AT互換機。 ●更新履歴
Ver.1.2.0
2006/8/16
・まいまい電卓のアイコンを表示しない設定にしているとき、ホットキーが有効にならない場合があるのを修正
・パーサジェネレータの不具合により剰余演算ができなくなっていたのを修正
・その他、アイコンを表示しない設定にしているときの動作を改善
・コンテキストメニューを表示したとき、キャンセルできなかったのを修正
・メールアドレス変更に伴うドキュメント及びリソースの修正 Ver.1.1.2・行の選択で最終行に達すると、選択状態が解除されてしまうのを修正
・計算結果が負の値になるとき、エンジニア表記に切り替えると指数部が最小値(10の-12乗)として表示されるのを修正
・実数表記をエンジニア表記に切り替えた直後は、指数部は規定値を表示するように変更(見やすさの向上) Ver.1.1.0・ホットキーにより電卓機能を起動できるようにした
・インストーラによるインストール/アンインストールに対応 (ExepressCX使用)
・最大化 or 最小化のまま終了すると、起動時にウィンドウのサイズが不正になるのを修正
・バージョン情報にリンクを追加
・画面サイズの初期値を小さくした
・多重起動時に既存のウィンドウが最小化されていれば、復元した上でフォアグラウンドウィンドウに設定するようにした Ver.1.0.5・最終行以降へ移動すると自動的に空白行を追加するようにした Ver.1.0.4・ステータスバーの文字列を変更
・新規作成→オールクリアに名称変更
・ワードラップしていたのを横スクロールするように変更した
・テキストエディタ的な動作をやめた(コマンドラインチック)
・二重起動の時、アラートを表示せずに既存のウィンドウをアクティブにするようにした Ver.1.0.3・16進数表示のとき、特定の範囲の数値で間違った計算結果を表示するのを修正
・メニュー「アプリケーションの終了」→「まいまい電卓の終了」に変更(どーでもいいけど)
・ウィンドウを最大化した後に「まいまい電卓」を終了すると、次回起動時にウィンドウ位置が不正になるのを修正 Ver.1.0.2・エンジニア表記の値の入力、及び結果表示に暫定的に対応
・マウスクリックによりフォーカスが来た時に結果表示の選択状態が外れてしまうのを修正
・演算子に「**」を追加
・Releaseビルドした時、起動直後に数字を入力すると改行コードが入ってしまうのを修正
・二重起動を防止するようにした
・16進数表示のとき、先頭の桁を行の先頭に合わせるようにした
・NOT演算子が機能していなかったのを修正
・ツールバーのアイコンデザインを改良 Ver.1.0.1・ビルドミスで関数機能が動作しなかったのを修正 Ver.1.0.0・初版作成 ●便利な使い方(Tips)
- エンジニア表記(小数+指数表記)
この「エンジニア表記」を使うと、SI単位系の接頭語(キロ、メガ、マイクロ、ナノ…など)を、間接的に扱うことができます。
例えば計算結果が「1.2メガ」だったとき、一般的な電卓では「1200000」などと表示されますが、単位を知りたい場合は、0の数を数える必要があります。これでは計算効率が下がってしまうばかりでなく、読み違えて単位を間違えてしまう可能性もあります。
そこで、「1.2メガ」を次のように表記してみることにします。
1.2×106 「×」の右側は、10の6乗で、0が6つですから、SI単位系での接頭語は「メガ」です。
同じように、接頭語が「キロ」であれば 103、接頭語が「ギガ」であれば 109と表記します。
これにより、平易な表現によって数値を表記することができるのです。
(ここで「平易」とは、単位が読みやすいということを言っています)ただ、コンピュータでは「n乗」のような上付き文字を表現するのは苦手ですから、この「1.2メガ」という数値を、次のような「エンジニア表記」というルールに則って表現することにします。
1.2E+6 この「E」はエンジニア表記であることを示す記号で、それに続く整数を10のn乗で表すことを意味しています。つまり、「1.2×106」の意味となり、前述の表記方法と等価であるということになります。
ちなみに「E」を挟んで左側の数値を「小数部」と呼び、右側の数値を「指数部」と呼びます。
このような指数表記の中でも、特にSI単位系の接頭語を扱うために特化したものを、エンジニア表記と呼ぶということです。
これは、CASIOやSHARP製の関数電卓をはじめ、多数の関数電卓で採用されている表記方法です。最後に、よく使いそうなSI単位系の接頭語と、それに対応したエンジニア表記の一覧をまとめておきます。
慣れないうちは多少ややこしいかも知れませんが、慣れると計算効率が爆発的(?)に向上するはずです。
接頭語 指数表記 接頭語 指数表記 キロ (103) 1E+3 ミリ (10-3) 1E-3 メガ (106) 1E+6 マイクロ (10-6) 1E-6 ギガ (109) 1E+9 ナノ (10-9) 1E-9 テラ (1012) 1E+12 ピコ (10-12) 1E-12
- 実際の数値を表す場合には、これに小数部を乗じた値となります。
例) 1.2メガ=1.2E+6、36マイクロ=36E-6
- まいまい電卓では、ツールバーの「ENG」ボタンを押すと、指数部を換算することもできます。
例) 1E-3 (1ミリ) → 「ENG-ボタン」 → 1000E-6 (1000マイクロ)
例) 1E+6 (1メガ) → 「ENG+ボタン」 → 0.001E+9 (0.001ギガ)- まいまい電卓で扱うことのできる指数部の範囲は、-12~+12です。
●まいまい電卓の使用方法
○計算式の入力方法
起動するとエディタ画面が開きます。
数式を入力してEnterキーを押すと計算結果を表示します。例1)1+2+3 (Enterキー)
例2)(2*3+4/5)-8 (Enterキー)計算直後は、計算結果が選択状態(反転)されています。
この状態のとき、計算記号(+や*など)を入力すると、計算結果に続いて式を入力することもできます。
なお計算結果を破棄する場合には、そのまま次の数式を入力するか、再度Enterキーを押します。終了するには「ファイル」メニューから「終了」を選ぶか、エディタ画面に数式の代わりに「exit」または「quit」と入力します。
○数値の表現形式
XXXX : 整数(例:1234) XXXX . XXX : 実数(例:1234.56) X.Xe+X : エンジニア表記の実数(例:1.2e+3) 0xXXXXXXXX : C言語表記の16進数整数(例:0x1234) &hXXXXXXXX : BASIC表記の16進数整数(例:&h1234) 'X' : ASCIIキャラクタ(但し0x20~0x7Eのコードに限る) ※計算結果の表示は、整数、浮動小数点数による実数、又は16進数整数値です。
※数値の表現可能な範囲は、1.7e-308 ~ 1.7e+308 です。○利用できる定数値
PI : 円周率π。 PI = 3.14159265358979323846 e : 自然対数の底e。 e = 2.71828182845904523536 ○利用できる演算子の一覧
+ : 足し算(和) - : 引き算(差) * : 掛け算(積) / : 割り算(商) % : 剰余 MOD : 剰余(同上) ( ) : 括弧(計算順位の指定) AND : 論理積 OR : 論理和 ^ : 排他的論理和 ~ : 否定(1の補数) >> : ビットの右シフト << : ビットの左シフト ** : べき乗 ※括弧の入れ子は、メモリ(スタック)の許す範囲に限り可能です。
○利用できる関数の一覧
RAND()
ABS(x)
ACOS(x)
ASIN(x)
ATAN(x)
CEIL(x)
COS(x)
COSH(x)
EXP(x)
FLOOR(x)
LOG(x)
LOG10(x)
SIN(x)
SINH(x)
SQRT(x)
TAN(x)
TANH(x)
ATAN(x,y)
LDEXP(x,y)
MAX(x,y)
MIN(x,y)
POW(x,y)※関数の用法と引数については、関数ウィザードを参照してください。
○インストール方法
まいまい電卓を起動している場合は、一旦終了させてください。
また、まいまい電卓ランチャーも終了させてください。まいまい電卓ランチャーを終了するには、アイコントレイにある電卓のアイコンを右クリックし「終了」を選びます。
※終了しない場合は、インストールの終了後にWindowsの再起動を求められます。次に「MiMiCalcSetup.exe」をダブルクリックし、インストールを開始します。
指示に従ってインストールを進めていくと、「まいまい電卓」本体と、ホットキーにより電卓機能を起動する「まいまい電卓ランチャー」が同時にインストールされます。
○タスクトレイのアイコンについて
まいまい電卓をインストールすると、タスクトレイに「まいまい電卓Launcher」のアイコンが登録されます。
このアイコンを右クリックすると、ホットキー等の設定を行なうためのメニューが表示されます。アイコンを表示したくない場合には、「環境設定...」メニューを選択してダイアログを開き、「タスクトレイにアイコンを表示する」のチェックを外します。
再びアイコンを表示したいときは、スタートアップメニューの中にある「まいまい電卓Launcher」を選択します。一時的にアイコンが表示されますので、環境設定ダイアログを開いて設定を変更します。○アンインストール方法
まいまい電卓を起動している場合は、終了させてください。
また、まいまい電卓ランチャーも終了させてください。まいまい電卓ランチャーを終了するには、アイコントレイにある電卓のアイコンを右クリックし「終了」を選びます。
※まいまい電卓ランチャーを終了しない場合は、アンインストールの終了後にWindowsの再起動を求められます。コントロールパネルを開いて「プログラムの追加と削除」をダブルクリックします。
次に、「現在インストールされているプログラム」の中から「まいまい電卓」を選び、「変更と削除」ボタンを押します。
まいまい電卓のダウンロード (289KB)
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自分自身の責任において本プログラムを使用してください。
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