たにぐうです。道そのものの難度はここが
一番高かったかも。なんせ、通行禁止の廃道やもんな。


6/9 (金) 

滋賀県近江町→岐阜県池田町 雨|曇り 32km+鉄道6km

5時起。おじさんはすでに起きており、
枝豆の収穫(爆)を終えている。速いのう。各々炊事。雨降りだす。
「まー、元気でやってくれや」、「おじさんも気ぃつけてな」
おじさんたちに見送られ7時半出撃。

田んぼ道を繋いで国道21号へ出る。
歩道なし、わき道なし、トラック爆走、水ハネは当たり前、
俺の横でも減速せんアホが7割以上(怒恐)
これは真剣命にかかわる。
なんとか醒ヶ井にたどりつき、駅で雨宿りして放心。

醒ヶ井は中山道の宿場。町並みに沿って水路あり。
湧水はかなりきれい。天然記念物のイトヨ(湧水に棲む淡水魚)がいるらしい。
水路で雰囲気良いが土砂降りなので観光にならず(哀)


旧道なくなり再び国道へ。全く勘弁してほしい。
日本が超クルマ優先なのには、全くイヤになる。
歩行者保護なんて全然なっとらん。
てめえら全員道交法違反なんやぞーっ!!などと
叫んでみても、どうにもならん(哀)。

しばし進んで旧中山道出てきたので避難。
道なりに旧柏原宿。結構大きい。資料館などもあるが土砂降りなので
観光する気起こらず。駅にてまた放心。すでに13時。

土砂降りと爆走国道に嫌気がさしたので、
関ヶ原までひと駅わーぷ。明日の予定も決まってるしな。

雨やみ、県道53号へ。梅谷越は鬱蒼とした林間の1車線峠道。
下ると池田温泉。源泉そのままのぬるい浴槽があり、これが良い。まったり。

濃尾平野を見下ろす高台の道を北上。霞間ヶ渓公園に休憩所見つけイン。
夜景を見下ろし、軒下テントでまったり。


6/10 (土)

 池田町→各務原市 曇り 35km+車4km

7時出。平野に下りて東進。むこうに見える山は金華山やろか。
風景の変わらん田園地帯をひたすら爆走。

14時、長良川を渡ると岐阜の市街。県庁所在地の街のわりに、
建物や歩道などはひと昔前のまま。最近どこもきれいに
直してるからな。町中をただただ爆走。疲れる。

鵜沼に入った所で大学院の後輩すずきに捕獲される。
今宵は彼の実家に世話になるのだ。

ばんめしはぎょーざで満腹。彼は酒飲みだが、
おやじさまはもっと酒飲み(^^;。疲れた体にアルコールを
じゃんじゃん注入したため、あっさり轟沈。


6/11 (日) 

各務原市→川辺町 曇り 12km+車4km

行程に余裕あるのですずき家でくつろぎモード。
犬とたわむれ、テレビなぞ見て過ごす。平和な日曜日だのう。
昼メシまでいただき、米4kg追加。おやじさまからは
ウイスキー1本いただく。スイングとは高級なお酒じゃ。
どうやら最後まで過積載はやめさせてもらえんらしい(^^;。ごちそうさまです。

14時半、すずきに坂祝まで送ってもらい徒ほほ。
国道21号をてくてく。18時、川辺町のよしむら実家到着。
よしむらと会うのは11月の結婚式以来。
焼肉とビアーで2日連続満腹。体力充填。


6/12 (月)

 川辺町 曇り ドライブ

よしむらと1日遊びにいく。学生時代からによくやってる、
観光地に行かないドライブ(^^;。

まず谷汲村の横蔵寺へ。山間の寺は樹木いっぱいで新緑紅葉が良さげ。
平日なので静かなもん。ここにはミイラ(即身仏)が祭られており、拝観。
よくぞまあ腐らないもんである。
しかも自ら断食してミイラになるとはいかなる精神力であろうか??

国道417号をさらに分け入る。久瀬村から奥は山しかない。
藤橋村、本線から林道を少し入った所にある「イワナの森」で昼メシ。
渓谷脇のログハウスで雰囲気良し。
イワナ茶漬はダシがきいて量もあってうまい。

さらに上流へ。藤橋城から道は山の上の立派な新道へ。
徳山ダム建設現場は道から見えない。しばらく進むと道は谷底に下ろされる。
そこが本日の目的地、旧徳山村の中心地。

徳山村は徳山ダム建設に伴い全村が水没するため、全員が離村した村。
中心言うても工事関係の建物以外は自然に帰っている。
しかも今となってはダムを造った所で水の需要はないらしく、
公共事業のゆがみの象徴みたいなシロモノなのだ。
それでも村1つ潰しているので、やめるわけにもいかんらしい。

久瀬村からずーっと谷が狭かったが、ここだけは谷が広い。
まさに隔世の地。神かくしの村、桃源郷とはこんな場所に
あるのではないかと思う。支流の西谷を林道で行き止まりまでさかのぼる。
隔絶の谷。街へ行くのは1日仕事だわな。
全くすげえ所だが、やがて全てが水の底。
歩くんなら急いだ方がよさそうだ。

来た道をよしむら家へ戻るともう18時。
よしむら本人は仕事なので松本へ。
よしむら両親のことばに甘えもう1泊させてもらう。


6/13 (火)

 川辺町→恵那市 晴/雨 32km

よしむら家で弁当や夏目さんをいただき8時半出。
お世話になりました。今日の行程には徒ほほ最後の難所が待ち構える。

川辺から中津川方面への最短ルートは国道418号。
しかしこの国道、木曽川沿いの区間は崩落などの為長年通行止め。
いずれダムに沈む区間らしく、修理もされず荒れ放題なのだ。

が、物理的に通れないのは車のお話。
徒歩なら突破可能らしい。また、ちょうどいいことに
3日前に知り合いの方々(謎)がここを探検しに行っており、
通行可能なようだ。この最新情報は心強い。

八百津の町を抜け、少しの間は改修済の2車線路。
が、丸山ダムを過ぎた辺りで1.5車線ほどのダム湖沿いの道になる。

ここからは民家無し。最後の迂回路となる県道353号との分岐には、
「この先通行止め」の看板。以後道はぼろい1車線に。

真っ暗な二股トンネルをヘッドランプつけて突破。
1人はこわーい。ここ、出るって言われてるとこやし。
舗装もボロボロで、舗装なのかダートなのかよー分からん状態。
右は木曽川、左は崖。林が鬱蒼と茂る、深い峡谷の溝の中。
しかも雨降ってきた。落石の危険もあるからとっとと行かなきゃ。

15時すぎ、八百津町と恵那市の境、
名場居川にかかる橋を渡ると、この区間のクライマックス。
道には草が生い茂り、かろうじて轍の跡が残る。

が、轍もやがて踏跡程度に。場所によっては背丈ぐらいある
草を傘でかきわけ進む。かっぱを着ていても草の雨露で全身ずぶ濡れ。
この天気では荷物を降ろして休むような場所もない。
所々落石もあり気が抜けない。ざくざく歩く。

16時、道をふさぐ大岩あり、立ったまま一服。
どこの物好き(爆)がやったのか、大岩は一部が粉砕されて
二輪車なら通過できるようになってる。

と言うても前後の落石群があるから、突破できるのは
せいぜい自転車までだろうが。大岩からはいよいよヤブひどくなる。
日なたと日陰ではヤブ度が違うな。落石数箇所。
上を見るとはるか上空に岩峰。おーこわ。ざくざくざく。

格闘2時間近く、ようやく舗装道路になった。大きく一服。
17時半。ふう、なんとか突破したぞ。

国道でヤブ漕ぎとは何ともおかしい。しかしぐったりだ。
笠置発電所の脇を抜け、屋根付きの寝床を求め、
雨の中1.5車線路をふらふら前進。2kmほどで栃久保集落。
半日ぶりの民家にほっとする。

と、バス待合所発見。水もトイレもある。没入。


岐阜県データ
所要日数:5日(6/9〜6/14)
通過市町村:5市10町
(関ヶ原,垂井,池田,神戸,大野,真正,北方,岐阜,
各務原,坂祝,美濃加茂,川辺,八百津,恵那,中津川)
距離:km+車
温泉:追加1湯(池田)(通算120湯)
歩行国道:追加5本(41,157,248,417,418)(通算147本)

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