たにぐうです。
はっこねの山は〜てんかのけんっ♪
そしてたにぐうの精神状態も天下の険・・・(ー_ー)。


11/25 (木)

 神奈川県相模原市→伊勢原市 晴 28km

朝ごはんをいただき出撃だ〜。じんちゃん家の前で記念撮影。
県道まで送ってもらい、じんちゃんとお別れ。
また会おう、旅人として、過積載で(爆)。

国道129号に出て厚木市へ。関東再会モード終了。
そして1人になると憂鬱がやってくる。ローテンションはいよいよ底。
こうなると、いろんなことが頭にのしかかってくる。
関東2で書いた旅人な悩みってのもその1つ。現実的な話、
いつまでもプーな旅人やってられんし、どっかで落ち着かんなあかんな〜、てこと。
ごちゃごちゃ考えつつも県道駆使して近道。

伊勢原で国道246号へ。トラック多く空気悪い。もう日没。
市街を抜けた国道脇に寝るによさげな公民館と児童公園。ここで野宿。
しばらく人の家ばかりでいい暮らしだったが、その反動はない。
脊髄が命令して設営しごはんを作る。気分全く閉塞。
旅、続けられるんかいな〜。でも「やめる」という選択は皆無なので、
うまく気分を乗せんとなあ。疲れてまどろむ。


11/26 (金)

 伊勢原市→小田原市 晴 28km

気が重いまま出発。秦野市に入ると正面に富士山。
まうんと ふじー いず ざ はいえすと 
まうんていん いん じゃぱーん(爆)。
中学校の英語の教科書の
一節が蘇る。しかしそんなアホなこと思い付いたぐらいじゃ、
気分は変わらない。こういう時って、誰も、何も信じられん
(まあ元から人を信じてないけど)。だいたい、この気分だって、
自分で何とかしなきゃ何ともならんのだ。

気分のわりに歩は進み小田原へ。山手にあるいこいの森へ。
キャンプ場は閉まっているし、宿直もいるようなのでパス。
真っ暗な中を探索し、林間広場のトイレと水道がある所に設営。
明日は箱根越えだ。


11/27 (土)

 小田原市→箱根町 晴|曇り 20km

ここはさっさと撤収して出発。空は冬型。寒々しい。気分も寒い。
長い旅、しかも面白い所だけ、いい季節だけの旅ではない。こういう時間は必ず来る。

でも、これも旅。むしろそういう時間も必要だ。
でなければ、タダの旅行と同じである。
まして、いいとこ取りができない徒ほほな旅。
それを自ら求めている所もある。
でも、さすがにこれは、楽しんで、
というわけにはいかないのがつらい所。

丘を越えて国道1号に出る。三枚橋から旧東海道へ。
温泉街から坂はきつい。箱根湯本の共同湯であったまる。
おばちゃんに徒ほほな過積載を驚嘆されつつ再起動。

この辺から旧道の石畳が出てくるので、そちらを歩く。
しかし、石畳はゴツゴツしていて過積載にはとても歩きにくい。
こりゃ昔の人はたいへんだ。荷車とか引く牛はもっとたいへんだ。

畑宿は昔のおもかげ。さらに登る、階段がきつい。
2人組のおばちゃんハイカーに、いなりずしとみかんをもらう。にこ。
気分、ちょっと上向き。茶屋を越えると傾斜がゆるまり、
ほどなく芦ノ湖。標高差800mも意外にあっさり登れた。

湖畔の松並木を行く。湖の向こうに富士山が現れた。むむむむむ。
雪をかぶった頂に、しばし取りつかれる。
あー、これだー。山、しかも雪山。心のふるさとだよ。
信州でアルプスに見守られて生活していた身には,
こういう山が必要なのだよ。ここに来るまでは、
芦ノ湖から見る富士山なんて俗っぽい、などと考えていたが、
甘かった。富士山、見直した。心に安らぎをありがとう。

だいぶ気分が落ち着いた。関所を通り、旧道で道の駅箱根峠へ。
まだ14時だがかなり寒い。日没までだらだら時間をつぶし、
暗くなった所でさっさと設営。メールをチェックすると、
珍しく旅で知り合った連中からメールがきていた。
別にたいしたことは書いてなかったのだが、
おかげで気分はだいぶ前向きになった。旅人は流れていかなければならない。
旅人には後戻りする道はない。

さらば再会の関東。僕は旅人に戻る。


県別データは神奈川県
所要日数:7日(11/22〜28)
通過市町村:7市2町
(相模原,逗子,横須賀,厚木,伊勢原,秦野,松田,大井,
小田原,箱根)
距離:約96km
温泉:2湯(藤野,箱根湯本)
歩行国道:追加3本(129,246,255)(通算70本)

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