たにぐうです。本州に復帰。さあ、西に行くぞお。


3/20 (月)

 愛媛県上浦町→広島県豊町 晴 16km+船+自転車29km


船に乗るため5時半起。7km/90min.で大三島町の宮浦港へ。
さあ、橋のない離島狩りだあ!向かいの大崎上島までは
高速船で15分ほど。上陸したのは木江町天満港。広島県だ。

町の中心部をうろつく。造船の町のようだ。
江戸時代にはかなり栄えたらしく、昔の歓楽街が
今も残る。当時はかなり賑わったらしい。
島の南側へと進む。海はきれいだ。

これ以上は見るものなさげなので、沖浦港から船で向かいの
大崎下島へ。これも15分ほど。高速船は速いし
港にも停留所のごとく簡単に停まるので、海上バスって感じがする。

大長港に上陸。ここには江戸時代の港町の
町並みが残っているらしい。レンタサイクルで機動力大幅増。
探索モード。御手洗は江戸時代の町並み。宿や遊郭、
港には石堤など残る。路地が細く探検心をそそる。うろうろ。

七卿都落ち(本当は5人だったらしい)もここに泊まっている。
よく残っている。しかし観光向けの売店とかは
皆無なのはさすが小離島。

町並みの裏手にある丘からは、島はもちろん四国や
来島海峡大橋も見える。足元の港はちょうど島に囲まれて、
波風の影響は受けない地形だ。濃いエメラルドグリーンの湾が
美しい。今夜の寝床ここにしよ。

自転車で島を一周。みかんの島だ。さっき航路マップ
見てる時、隣の大崎上島との短い区間にフェリーが
じゃんじゃん走っているのが目についた。そんな走らせて
誰が乗るんだ?で、港の近くになぜか運送会社が。

なぜ離島にトラック会社?橋で行けるのは両隣の島だけなのに?
だが、これで分かった。みかんをトラックに
積んでフェリー乗り継いで本州へ行くわけだ。
この島の人はそれで食ってるわけね。両隣の島と
農道橋でつながってるのも物流の為ね。

橋でつながる西隣の豊島へ。こっちはタダのみかんの島。
一周7kmぐらいか。下島に戻り今度は東隣の岡村島へ。
この島は愛媛県で農道橋が県境。道路の県境では
一番行きにくい県境だな。船乗らんと来られんからな。

17時、自転車も走り回ると疲れる。自転車を返しザック
背負って丘の上の公園へ。ライトアップされた
来島海峡大橋と、四国と船の灯り。さらに月明かり。
ビールが欲しいとこだ。


3/21 (火) 

豊町→呉市 晴 21km+船

8時半の高速船で島を離れる。今治、呉どちらへも3
0分なので通勤客多し。いくつかの港に寄りつつ
呉市の仁方港で本州再上陸。

国道を西進し呉市街。車がやたら多い気がする。
街も大きい気がする。松山より賑やかかも。若者いっぱい
いるし・・・。四国はやはり田舎だったんか?

市街地から急坂の県道を登り新興住宅地の奥にある
野外活動センターへ。本日定休だが構わずテント張る。


3/22 (水)

 呉市→広島市 晴 21km

一応定休日に遠慮して速攻出発。団地を抜け急坂下ると
もう広島の街。国道2号を進む。

昼過ぎ、街の中心にさしかかる当たりで道端のばあちゃんに
話しかけられる。このばあちゃん、熱心な浄土真宗の信者で、
南無阿弥陀仏の功徳をとうとうと説かれる。
そのうち家に招き入れられ、写経など見せられつつ説法は続く。
これぞ辻説法。時々リピートするが話は
理論的でおもろい。しかし、話を切るタイミングが全くない(汗)

17時過ぎようやく解放(笑)。4時間も居座った(大汗)。

今日は徳島の藤井寺でいっしょだったケン(徳島1参照)を
訪ねる。宇品の公園で待ち合わせしてると。土建屋の
おっちゃんに話しかけられる。おっちゃん実はライダーで
毎夏鳥沼(北海道富良野市の"濃い"キャンプ場)に
住み着いているそうな。やってきたケンも交えて
2時間ほど話し込んだ後、ケンの実家におじゃまする。

トイレから出てくると、ケンいわく「今ザック量ったら38kgあったよ」
その手には体重計が(爆)。うそぉ〜、
これでも軽い状態なんだけどさあ〜。
さらに一言「体に悪そうやな」(汗)。

ケンの両親ともども酒&食事。ケンは昨年は
山伏峠(南アルプス)で働いていたという。
「そん時たまたまラジオで聞いたんだけど、この春信大を卒業して
歩いて日本一周してる人の放送があったんだけどさ・・・」

それビンゴ!俺だよ俺。俺と会う前に
ラジオ番組聞いてたって人、初登場。
「いや、おもろい企画やな思って聞いてたよ」
好評でなにより。その後お遍路話に花が咲き、
11番からの雪の山道が一番よかったとか、途中で会った人のこととか、
飲んだくれて3時ごろまで話し込む。


3/23 (木)

 広島市→宮島町 雨 車17km

飲んだくれて起床昼すぎ。しこたま惰眠をむさぼる。
雨本降り。ケンとともに車で出撃。まずは赤れんがの倉庫へ。
これ、被爆建物の旧陸軍被服廠。鉄板の扉がひん曲がってる。
被爆建物も改築などでどんどん減ってるらしい。

続いて広島城を外から眺める。黒い板張りの城。
徳島宍喰で会ったおかもとさんが、
「豊臣は黒い城、徳川は白い城」、と言ってたが、
なるほど、ここは福島正則だ。

そして主賓の平和公園へ。原爆ドーム、近付くと結構崩壊してる。
この状態で維持すんのは大変だろう。しかし、生々しい。
凄まじい存在感でこっちに迫ってくる。ううむ・・・。

平和の碑へ。正面に立つと碑の間にドームが見える。
ここから見る原爆ドームはなんか心静かな感じだ。

資料館。地下の特別展示は被爆者の描いた絵と写真展。
絵は描いた人のコメントも入っていたりして、
写真以上に生々しく、重い。のしかかってくるようだ。
これが原爆か・・・。見てるだけで体力奪われる。
常設展示は分かりやすい。柱いっぱいにこれまで出した
核実験への抗議文。これ、柱何本あっても足らんぜよ。
石段の人影や遺品の弁当箱など。原爆は昔話ではない。
広島に来たら、ここははずせない。

すでに17時すぎ。宮島口まで送ってもらう。
「しかし、冗談みたいな荷物やな」。また言われる(汗)。
船で宮島へ渡り桟橋そばの要害山の東屋へ。

夜、松本のよしむら氏より連絡が入り、広島娘さんが
会いたいらしい、とのこと。連絡を取ってもらい、
明日11時に厳島神社前で待て、との指令を受ける。


3/24 (金)

 宮島町 晴 3km

休みなので7時起。春の嵐か北西の爆風びうびう。
ここは風当たりよいのでテントにもぐってごろごろ。
10時撤収し約束の神社前へ。

「よしむらさんの友達の方ですか?」
きれーなねーちゃんに話しかけられ一瞬あせる(^^;。
広島娘改めさとちゃんは、よしむら氏の奥さんのいとこだそうな。
なるほど、そっから話が漏洩してたのか。旅とか好きで、
訪ねてきてくれたのだ。公園でさとちゃんが買ってきてくれた
あなごめしを食しつつお話。

だが、しばらくすると食べ物の匂いを嗅ぎ付けた鹿がやってくる。
退散〜。さとちゃんも好きだと言うので、水族館へ。

職員のおばちゃん、
「歩いてきたの?じゃあうちのステッカー貼ってきな」
とザックにステッカーをはりつけ、余分もくれる。にこ。

水族館ひさびさ。回遊水槽のシマアジがうまそうだ(爆)
ペンギンのお散歩タイムがあり、ペンギンが館内をよちよち、うろうろ。
2人とも子供に返ってペンギンを追いかけ回す。
気が付けば夕方。さとちゃんを桟橋まで送る。
すてきな休日ありがとね。
桟橋は風当たりがいいので、島の東側の公園で野宿。


3/25 (土) 

宮島町→山口県岩国市 晴 28km

宮島、見る遊ぶとこ多いし、いいキャンプ場あるし
好印象。これで温泉あったら完璧なのだが。また来よう。

国道2号を西へ。昨日の爆風で黄砂が飛んで
いたらしく、車はみんな泥だらけ。

暗くなる頃錦帯橋へ。橋渡り近くの公園へ。東屋発見、
と思いきや学生っぽいのが3人寝袋で寝てる。
しゃーないので離れた場所に設営。夜中にアホな学生どもが
来てそばの広場で騒ぐ騒ぐ。
ブチのめしに行こかと思たがガマンして寝る。


広島県データ
所要日数:6日(3/20〜25)
通過市町村:3市5町
(木江,豊,豊浜,呉,広島,(廿日市),大野,宮島,大竹)
距離:72km+自転車29km+車17km+船
温泉:0湯
歩行国道:追加4本(2,31,185,487)(通算97本)

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