たにぐうです。とりあえず帰ってきたので
日記書ききってしまわんばいかん(九州弁風)。


4/11 (火)

 佐賀県伊万里市→長崎県松浦市 晴 27km

今朝はちょと寒い。コンビニでキャンプ場ガイドなぞ
立ち読みして寝床情報収集。沿道の小学校は今日が入学式のようだ。
季節一回りしてんやなあ。国道は松浦鉄道と海沿い。
鉄道、ローカルっぽいのに30分に1本は走ってる。
がんばって走らせてると思う。北西の風が寒い。

長崎県入り。松浦市では、北九州の道端で会った
吉本さん(福岡編参照)に会うのだ。市街に入り、車で迎えに
きた吉本さんと10日ぶりの再会。

「市長が待ってるから迎えにきた」と言う。
をを!?市役所へ行き、市長さんを表敬訪問。吉山市長いわく、
「話聞いて、どんな変人か会ってみんといかん」。(^^;;

しばし歓談し市報の取材も受ける。52歳と若い市長さんだ。
さらに食事と宿が提供されることに!!
吉本さん皿山さんと車でごはんへ。刺身大盛り。
活造りのサバは動いてる。生サバ味さっぱりでうますぎ満腹。
一時2人の仕事で外回り後、スナックでめーてー。
ビジネス宿にてふとんにへばりつく。


4/12 (水)

 松浦市→平戸市 晴 6km+車18km

吉本さんが周辺を車で案内してくれることに。
仕事の都合で外回りに出るのが遅れるとの連絡あり、町中をぶらつく。

松浦駅は昔ながらの木造駅舎で年季入っとる。
10時半吉本さん皿山さんと合流。2人の外周りのついでに観光へ。
いきなり松浦石炭火力発電所へ。ここは九州電力と
でんぱつの発電所があるのだが、でんぱつの方に吉本さんの顔で入る。
そこはさすが市の事務長さんである。

ヘルメットかぶり所員の方の案内つきで見学へ。
うちのおやじは火力発電所で働いているので、発電所の中を
見たことは何度かある。が、ここはでかい。
発電機は1機100万kwだそうな(おやじのとこは50万kw)
石炭火力なので、煤煙などの環境対策の設備が敷地の
多くを占めている。理科の実験みたな方法で煤煙を処理している。
司令室はモニターとパソコンだけですっきりしたもの。
小学生の頃見た発電所は機械とスイッチの壁だったが、時代は進んでいるらしい。
屋上は高さ82mで景色ばつぐん。ここら敷地を見渡せば
石炭ヤードと環境設備が目立つ。まんぞくまんぞく。

日本最西端の平戸口駅に寄り、「あじの家」で昼食。
大きい椀のみそ汁はダシきいてうまい。
お二人が15時から仕事なので平戸城まで送ってもらう。
ありがとうございました。また来ます。

さて、平戸観光だ。平戸城は江戸時代の城で小さい城だが
櫓多く構造複雑。町へ下ると幸橋なる石橋。これ城門の橋なのね。
ハイカラじゃん、て九州では石橋は普通なのかな。
町は小さいが賑やかだ。路地探索。寺院と教会の
風景見にいく。路地階段登ると、斜面の手前に鐘楼とお堂と
墓石、その背後にそびえる教会の尖塔。うおーー、なんか迫力ある絵だ。
寺と教会の組み合わせはミスマッチな気がするがそうでもない。
さすが南蛮貿易港ってとこだな。

路地をうろついてると、「どこから来たんですかー」、と
小学生2人やってきた。大坪くんとまるやくんは小学2年生。
たにぐうの後ろ姿を見て、「ロボットみたい」しばらく遊ぶ。
2人がザック背負おうとするのだが、2年生じゃ持ちあげるのが精一杯だな。

気が付けば17時半、大坪くんのお母さんにバナナと
デコポンもらい別れる。また遊びに行くからね>大坪くん、まるやくん。

平戸大橋たもとの公園まで戻り東屋占領。ラジオつけると
韓国のプロ野球中継。何言うとるかよう分からんが、
おもろいぞ。アナウンサーが実況でべらべらしゃべり、
間に解説者が解説すんのは日本も韓国もいっしょ。


4/13 (木) 

平戸市→小佐々町 晴 25km+車8km

東屋はテーブルつきなのでメシが落ち着いて食える。
仙台で村上さんにもらって大事に食ってた梅干しなくなる。
9時出。橋渡り国道を南下。気温上昇でタンクトップになる。

昼、江迎町で国道をそれ鹿町へ。道端の民家の塀にザックを
置いて休んでると、じいさんが出てきて玄関先でお茶飲んで一休み。
この先の長串山はツツジの名所らしく、そこまで乗せてってもらう。

鹿町はもとは炭鉱の町だったそうな。そういやさっき
炭住っぽい長屋住宅がいっぱいあったなあ。長串山公園、
ツツジはまだ咲き始め。山頂の斜面にあるので眺めはよい。
九十九島のリアス式海岸が美しい。

さ、本州最西端を踏みに行こう。この辺のリアスは入り江系なので
道くねくねだが坂をゆるい。神崎入口、向こうから歩いてきた
女子高校生2人に、「日本一周ですか?生きて帰ってくださいね」
若いねーちゃんに話しかけられるのひさしぶりで馬力が出る(^^;;

神崎の漁村にも教会。さすがはキリシタンの国だ。
漁港の入口には最西端入口の看板。港の奥の丘がどうやら岬らしい。
海岸に出て磯を進むとほどなく最西端の碑。
ここが本土最西端神崎鼻(こうざきばな)。3端目ゲット〜。

でも目の前に平戸島が横たわり、端っこという感じは
あまりない。丘の上は芝生公園になっている。春霞の日没を眺めてのんびり。
マイナーな所なので静かで良い。日本本土四極の町
(東西南北端の稚内市、根室市、佐多町、小佐々町)は姉妹都市提携してるらしく、
公園には日本地図のモニュメントがある。直径10mぐらいか、
結構大きい。こりゃあいい、地図の上でで日本一周してみよう。
通った道どおりに行ったら意外に時間かかった。
やはり日本は狭くて広いらしい。

最西端の夜は漁火と漁船の音とともに、おやすみなさい。

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