たにぐうです。
遊んでばっかの九州、長崎で大爆発!


4/14 (金) 

小佐々町→大島町 晴/曇り 30km+船

5時半起。福岡ぐらいから気付いていたのだが、
日の出が遅い。1時間はちがうなあ。
夕方も、4月なのに19時すぎまで明るい。西に来てるんやな。

神崎の時報は教会の鐘。さすがや。ここからの道は山リアス。
海岸が崖なので道は山道アップ&ダウン。レンゲ畑が美しい。
佐世保に入り平地の交通量多いでかい県道へ。
こういう道は冗長。が、またリアス式海岸の山になり、
小峠2つ越えると佐世保市街。この街も山が
海に迫っていて、山の上まで住宅が立ち並ぶ。

海沿いは造船と軍港。大湊(青森県)や呉(広島県)といった
軍港都市は街の感じが似ているように思う。
佐世保港へ向かい、船で沖合の島々を狩りにいくことにする。
歩く距離も減るしな(^^;。17時過ぎの高速船で大島へは40分ほど。
乗客は高校生と通勤客だ。大島は港にでかい造船所あり。
折り返しの佐世保行きは工場帰りの人で一杯だ。
この島は造船でもってるんね。

スーパーで買い物し、キャンプ場のある島の中心
百合岳の山頂へ。まわりの島や、九州島との間にかかる
大島大橋(吊り橋)、漁火が見渡せGood。


4/15 (土) 

大島町→長崎市 雨/曇り 36km+船

さっさと下山し8時の高速船へ。
佐世保からの船は降りる人ばっかで、先の島に行くのは数人だけ。
船は彼杵半島に沿って南下し松島へ。この島はおわんを
伏せたような丸い島。石炭火力発電所の島だ。
上陸はせず先へ。その南、目指す池島が見えてきた。

日本にある現役の炭鉱は北海道の釧路太平洋炭鉱と、
ここ池島炭鉱の2ヶ所だけである。それでちょいと
興味を持ったのである。小さい島だが、景色が異様だ。

港に着くと、向かって左手の山が炭鉱、港正面は社宅群。
まさに炭鉱島。そのための町だな。
が、港にはなぜか漁船がある。ん?原住民もいるのか?
1時間待ちなので探索へ。

社宅群の裏は昔の石炭積み出し港らしく、空き地にトロッコ。
島の裏側へまわると、お、あったあった、昔からの集落だ。

しかし、島全体がなんか寂しい空気である。それもそのはず、
あとで知ったが僕が行く前に炭鉱で坑内火災があり、
僕が訪ねた時は炭鉱は閉鎖中だったのだ。
海底700mとかで採掘してるらしいので、たいへんである。うむ。

フェリーで外海町へ、九州島再上陸。雨あがる。
国道202号南下。海岸台地の上の道は見晴らしよく
海もきれいでマル。もうツバメが飛び回っている。
これもあとで聞いたが外海町は遠藤周作の「沈黙」の舞台だそうな。

長崎市に入り、新興長崎漁港へ、おまわりさんと歓談。
市街地へはひと山越える。けっこうきつい。市街へ。
山の上まで住宅密集は長崎だなあと思う。修学旅行で来た
長崎のイメージってこれだもんね。メインストリートを歩く。

広島ほど原爆は目立たんなー、と思って歩くが、
よく見れば慰霊碑や千羽鶴があちこちに。
オランダ出島のエキゾチックなイメージもある街だから目立たんだけだな。

日没で真っ暗なため、稲佐山中腹の健康ランドへ。
距離はたいしたことないんだが、さすが長崎、激坂。あーえらい。

振り返ると、をを!!夜景が山の上まであるぞ!!
普通山の上から見る夜景って平面だが、
ここは立体的で夜景がうねってるぞ!!すげえすげえ。
健康ランドの風呂で足をもみほぐして沈。


4/16 (日)

 長崎市内 晴 12km

さあ、観光モードだあ。7時活動開始。まずは長崎県庁へ
向かい、長崎道路元標ゲット。駅の東にある風頭山へ行ってみよう。
風頭山の麓は寺町になっている。でも道の向かいが
飲み屋街なのであんま落ち着いてないけど。

寺の間の急な石段を登山開始。坂道沿いはえんえん墓地墓地墓地・・・。
中にはシーボルトの嫁娘の墓など有名人のものもあり。
見晴らしよく墓が一等地やな。だが、登るにつれて荒れ墓激増。
ヤブの中にも墓石ころがる。道もあやしい。
ひえぇぇ〜、夜来てはいけない所だ。

びびりながら登ると風頭山の山頂に出た。眼下に長崎の街。
高度感あり爽快。坂本龍馬の銅像が街を見下ろす。
今夜の寝床決定。夜景見ながら酒盛りだゾ。

墓へ降りるのはイヤなので、住宅地の方へ降りる。
階段道に住宅びっしり。これぞ坂の街長崎。案内板に従い
龍馬のぶーつ像へ。巨大なぶーつの銅像が・・・。
日本で最初にぶーつを履いたのが龍馬なんだそうな。
1
0時、亀山社中へ。亀山社中は龍馬が作った日本最初の
カンパニー。社中の事務所として使われた民家が今も残る。
「亀山社中ば活かす会」のじいさんが名調子の詳しい解説。
この場所は当時竹林の一軒家だったそうな。

で、なぜこんな山の上に事務所があったかというと、
港に入ってくる外国船も、長崎奉行の動きも、街道の人どおりも、
全部チェックできるからなんだそうな。
部屋の下座には龍馬がもたれかかっていた柱あり。
上座じゃ刺客に狙われた時やばいから、
下座が指定席だったそうな。他にも見るもの多く、
ここはかなりよい。龍馬の本また読みたなくった。


11時、長崎駅前。長崎放送のアナウンサー鈴木さんと合流。
鈴木さんはFM長野の田中さんの学生時代の同期で、
田中さんの紹介で会うことになったのだ。観光第2ラウンド。

ウォーターフロント。デパートは昨日オープンしたばかりで
人いっぱい。日蘭交流400年のイベント会場にもなってる。
長崎くんちの出し物「コッコデショ」(みこしのでかいやつ)が実演中。

出島へ。商館長の家など5棟が復元されており、
将来的には出島を完全復元する計画だそうな。
もとの出島の敷地(?)をかすめてる道路も付け替えると
いうのだから大事である。腹が減って中華街。

江山楼にてちゃんぽんと豚角煮食す。角煮柔らかく、
肉まんの皮みたいな物に挟んで食す。げきうま。ごちそうさまでした。

腹もふくらみオランダ坂。女子大行きの道。この辺りから
東山手の洋館群。エキゾチックながさきだ〜。
ザボンソフトクリームを食し、グラバー園へ。
洋館はどの建物も応接間と寝室しかないぞ。
生活感な風呂や台所は別棟になっている。ほほお〜。
全部回ると1時間半かかった。福砂屋でカステラゲットし、眼鏡橋へ。

水量が多いと橋が水面に映ってほんまに眼鏡になるそうだが、
水は少ない。結構歩いたので駅前へ戻り喫茶店で一服。
長崎は外車が多いとか、山がせまっていて道が
限られるので車が駅前に集中するとか、
原付のナンバープレートの数字は1桁多いとか、
地元小ネタな話題。17時半、眼鏡橋まで歩いて鈴木さんと別れる。
1日お付き合いいただきありがとうございました。


さて、今日はもう1人会う人がいる。
「今どこ日記」のリンクに入ってる、
「それゆけ!東奔西走記」の日本一周MTBer、タジさんが長崎入りしているのだ。
web masterがりやを通して存在を知ったのが昨秋。
2人とも勝手に日本一周してきたのが、ようやくここで
会うことになったのだ。午前中に下見した
風頭山公園が今夜の野宿地、と連絡しておいたので、再び風頭山へ。

タジさんはもう龍馬像前にいるらしい。ビール買って登山。
18時、ついにタジさんとミート。あとでもう1人
チャリダー来るらしい。龍馬前にテントを張ってまずは乾杯だ〜!
暮れゆく長崎の街・・・、すばらしい野宿宴会場だ。

影響された本とか、道の駅はちもり(秋田、2人とも世話になってる)とか、
飲んで語るはいつものごとし。勝手に想像していたどおり
タジさんは龍馬好きの熱いキャラである。

しばらくしてチャリダー原さん登場。
タジさんとは沖縄で会ったそうで、沖縄の島々を
30あまりまわってきたそうな。しかもしかも、
たにぐう超お気に入り、トカラ列島に踏み込んでるという。
しかもは秀行さんちに泊めてもらったという。
トカラに行ったことある人に初めて会い、
たにぐうheat up(爆)。長くなるのでトカラ列島関係は
こちら(番外編)をどうぞ。
夜景を肴に3時ごろまで飲み続けたのでしたとさ。


4/17 (月) 

長崎市街→同市茂木港 晴 11km

飲んで遅寝のはずなのに、3人とも8時には
起床しテーブル囲んで各々米炊き朝メシ。
快晴快適スローペース。しかしここは観光スポット。
片付けなきゃ。ちまちま片付けてるとむこうに
小学生の遠足がやってきた!!げげ!さっさと片付けんとまずいぞぉ。

龍馬像をバックに3人で記念撮影。原さんが小学生を
呼んできていっしょに写真撮ると、もう大騒ぎ(笑)。
小学生軍団に取り囲まれてバトルロイヤル。
俺のザックを背負おうとするわ、2人の自転車にまたがるわ、
落ちてる装備は持っていくわ、もうたいへん。
2時間ぐらいひたすら騒ぐ。あっという間に遠足はもう帰る時間。
先生方に、「遊んでもらってありがとうございます」、と礼を言われる。
最近物騒な事件が多い中、
アヤしい3人組の遊び相手をしてくれて、
こっちこそありがとう>上長崎小3年生のみんな。
あーおもしろかったー。

と、遊びすぎてもう14時まわった。
タジさん原さんに見送られ下山する。中央郵便局へ行き、
郵送されてきた月星化成の靴を受け取る。軽くて歩きやすそう。にこ。

さて、天草へ渡るべく茂木港を目指す。今日は天草で、
がりや母の紹介で人の家に泊めてもらえるのである。
坂の街のきつい坂を越え茂木港に17時10分到着。しかし船がいない。
待合所に入ろうとすると、鍵がかかって入れない。反対側に回るが同じ・・・、
と、中の窓口には「最終1700」の文字が・・・。

うがあああぁぁぁーーー、
乗り遅れたああああぁぁぁーー!

哀愁。哀モード70%(爆)。
座り込んでると船会社の人が出てきていわく、
「夏休みとか、よく(乗り遅れて)そこでテント張ってるよ」

ほげ。「どこでも好きな場所に張っていいよ。待合所は6時半に開くからね」
そいつはありがたい。しかし哀愁。天草の哲ちゃんには
乗り遅れて明日になること連絡。がりやにはバカにされる。
記念すべき366泊目は、まっこと、とほほ。やれやれ。 長崎県データ 所要日数:8日(4/11〜4/18) 通過市町村:4市7町 (松浦,田平,平戸,江迎,鹿町,小佐々,佐々,佐世保, 大島,外海,長崎) 距離:135km+車26km+船 温泉:1湯(イオス天然温泉)(通算101湯) 歩行国道:追加5本(206,324,383,384,499)(通算118本)

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