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最近話題の火球たち


2004年

2004年7月21/22日 1h09m 高知県付近で隕石の可能性も

高知県付近で衝撃波を伴った明るい火球が目撃されています。
徳島海南天文台の監視TVカメラによって2箇所から撮影されており、
現在飛行経路の検討が行われています。
画像等詳しくは
徳島海南天文台まで。

2004年2月25/26日 19h51m30s 富山県付近

関西から関東にかけての広い範囲で明るい火球が目撃されています。
JN豊里(大阪)と横浜の自動火球TVで撮影され、目撃情報を総合して以下の経路が推定されます。
JN豊里の植原さんの推定では消滅点を富山、長野県境と仮定した場合、高度は65kmとなり、
あまり明るくなかったこと、継続時間が短かったことから隕石の落下は難しいだろうとのことです。

推定経路はこちらです。

2003年

12月4/5日 17h30m頃 島根沖日本海大火球?

四国、中国から関西地方の広い範囲で目撃されています。
JNの掲示板に多くの書き込みがあるほか、TV局からも問い合わせが来ています。
継続時間が3〜5秒程度であったようですから隕石の落下を伴っていたかどうかは微妙と思います。
また時間帯が早いことからJNの自動カメラで撮影されていた可能性は低いと思います。
今のところビデオや写真で撮影されたという情報はありません。

2002年

9月23/24日 19h35m 徳島県北部上空

関西から四国、中国地方の広い範囲で目撃されています。
高知県の芸西天文台と徳島県の海南天文台でも観測され、特に海南天文台ではTVに撮影されました。
7〜8秒の継続時間があったようですが経路についてはまだ結論がでていません。
海南天文台で撮影された画像を以下に示します。火球は左上から右下に飛んでいます。

画像はこちらへ

火球パトロールTVカメラ(WATEC WAT-100N レンズはf=6mm,F0.8)
消滅点近くの画像で、すぐ右上にはカシオペヤ座が写り、右方の(1/6右)恒星はβAndです。

9月20/21日 18h34m 伊豆三宅島上空

薄明が残るやや明るい空に現れた大火球で、中部地方から関東地方の広い範囲で目撃されています。
おそらく静岡県御前崎の上空付近を北西から南東方向に60゜以上の深い角度で突入したと考えられます。
継続時間が1〜2秒程度で短く、緑色という情報が多いことから、比較的高速の火球で、
地上50km程度の比較的高い高度で燃え尽きたと考えられ、隕石落下の可能性は低いでしょう。
明るさは満月にも匹敵するものだったようです。

8月10/11日 23h35m43s 愛知県北部上空

関東から関西の広い範囲で目撃されており、JN豊里(大阪)の火球TVによって出現時刻が求められました。
やぎ座流星群に属する思われる低速の火球でした。JN針尾(長野)の画像を
こちらに示しますが、雲があったため途中で途切れています。

8月10/11日 22h53m00s 新潟県南部上空

長野県及び富山県より目撃情報があり、JN針尾(長野)の火球カメラに撮影されていました。
−5等級の比較的明るい火球でした。画像を
こちらに示します。

8月6/7日 20h03m 岩手県上空

東北地方から複数の目撃情報がありました。比較的低速の火球だったようです。
岩手県上空か太平洋上を飛んだと思われます。今のところJN観測点からの撮影情報はありません。

6月2/3日 22h01m40s 長野市上空

長野市立博物館の大蔵満さんが光害調査のために撮影したフィルムに火球が写っていました。
天頂をむけたカメラに撮影されていることから長野市上空を飛んだものです。
この火球はJN針尾(長野)の火球カメラにも撮影されており、JN豊里(植原敏:大阪)の火球TVにも撮影されて出現時刻が求まりました。
大蔵さんの画像は
こちらです。JN針尾の画像はこちら

大蔵さんの撮影データ:ニコンFE f=50mm F1.4 絞りF=4  フジクロームプロビア400
輝星はアルクトゥルス 左から右へ飛んだと思われる

3月9/10日 19h35m 新潟県付近

北陸から北関東にかけて目撃されています。この火球をJN柳田(石川:室石英明氏)が撮影に成功していました。画像を見る限り−5級の明るい火球だったようです。画像をこちらに示します。

2月19/20日 19h48m 新潟県付近

長野県から北関東にかけて目撃があります。管理人も偶然目撃しました。比較的低速の長経路火球でしたが、カメラのセット前で写真がありません。

2月12/13日 22h40m 新潟県付近

関東一円から目撃情報があります。残念ながらJNのカメラは捕らえてはいないようです。

1月31/1日 19h00m 関東北部

宮城県から兵庫県まで、かなり広い範囲で目撃されています。おそらく群馬県東部を南東から北西に向かって飛んだものと思われます。JN針尾ではこの火球の撮影に成功していましたが、継続時間が3秒ほどある低速の明るい火球だったようです。
画像は
こちらへ

1月23/24日 19h38m 関東北部

北関東から東海地方にかけて目撃されており、とくに関東付近から多くの方から情報が寄せられています。福島県栃木県の県境付近から群馬県新潟県の県境を東から西に飛んだと思われますが、詳細は不明です。継続時間は3〜5秒程度で消滅を確認している人が多く、燃え尽きた可能性が大きいようです。今のところJNの火球カメラが動いていたという報告はありません。

1月22/23日 6h17m 新潟県付近

埼玉県新座市より渡辺徹二さんが目撃されており、同時に車載のデジタルビデオカメラによって撮影に成功されました。薄明中の低空をかなりの明るさで写っており、相当明るい火球だったことは確かです。残念ながら早朝でほかに目撃情報はあがっていません。渡辺さんより動画を送っていただきましたのでご覧ください。
TVによる静止画
TVによる動画(630k mpg)


2001年

10月27/28日 19h45m 房総半島南部

比較的早い時間だったこともあり多くの方が目撃しています。−7等以上の明るい火球で高速で緑色に発光したようです。

10月27/28日 19h45m 房総半島南部

比較的早い時間だったこともあり多くの方が目撃しています。−7等以上の明るい火球で高速で緑色に発光したようです。

10月6/7日 21h49m 大分県→足摺岬

こちらも相当明るい火球だったようです。宮崎の前田幸治さんは−8等以上と報告され、飛行音のようなものを報告されています。長崎の山口 守さんからは以下のスケッチを送っていただきました。

・10月1/2日 2h10m 四国上空?

福岡県、岡山県から報告がありました。かなり明るい火球だったと思われます。

9月24/25日 18h31m 富山県上空

関東方面から目撃情報がありました。北陸地方は天候が悪かったためか、目撃された方はいなかったようです。この火球をJN針尾(長野)の自動カメラがキャッチしました。画像はこちらです。

・9月22/23日 21h40m 北海道

北海道全域から多くの目撃情報が寄せられています。大火球で継続時間も長く、隕石の落下も予想されます。日本流星研究会火球部門の司馬康生さんは以下のように推定されています。
かなり低い角度で大気突入した火球のようで、継続時間が長くなっています。広い北海道の中央部をほとんど東から西に縦断したのではないか、と思われるコースです。消滅点は留萌の西側海上かもしれません。
私の経験上北海道からこれほどの報告が集まるのは珍しく、晴天や目撃者が多い時間帯という条件があったとしても大変明るかったと思います(満月級以上?)。

・9月5/6日 19h15m 房総半島沖

関東一円から多くの目撃情報をいただきました。5秒以上の継続時間があり、大火球だったと思われます。太平洋上で消滅しており、隕石の落下があったかどうかはっきりしません。

5月20/21日 2h39m38s 新潟県南東部

時間帯が深夜と言うこともあり目撃者は少なかったのですが非常に明るい火球でした。JN千路(石川)とJN針尾(長野)の自動カメラに撮影されていました。JN千路ではTVにも撮影されており秒単位で出現時刻が求まりましたが、最初に情報を寄せていただいた滝沢さん(埼玉)の時刻が正確であったことから、確認作業がスムースでした。
JN針尾の画像を示します。

5月19/20日 21h34m 九州南西東シナ海

九州各地から目撃されています。(日本流星研究会のページも参照)非常に明るい火球だったようですが、発光時間が3秒程度であり、隕石の落下は難しいと思われます。長崎県コスモス花宇宙館の山口守さんからイメージ画を送っていただきました。山口さんありがとうございました。

4月22/23日 2h59m55s 房総半島東海上

かなり明るい火球だったようです。当ホームページの掲示板にも書き込みがあります。宮城県の井上弘行さんの火球TVに撮影されています。(井上さんの画像はこちらに)また、下田(JN針尾)の火球カメラにも撮影されていました。(下田の画像はこちら)これらの画像から当夜極大になったこと座流星群に属したものではないようです。

・3月14/15日 23h20m33s 房総半島東海上

関東方面を中心に大勢の方に目撃されており、かなり明るかったと思われます。宮城県の井上弘行さんの火球TVに撮影されています。画像はこちらに。
井上さんの画像からおとめ座流星群に属したものと推定されます。


3月13/14日 18h33m頃 四国上空

−4等級程度だったようです。折しもロシアの人工衛星ミールを観測中に目撃されています。

3月11/12日 18h45m頃 中部地方

長野県から広島県までの広い範囲で目撃されています。比較的低速で明るかったようですが、目撃情報からは経路の推定は難しい状態です。

3月9/10日 18h48m頃 北関東方面

関東から数人の目撃情報があります。明るい火球だったようですが詳細は不明です。

3月5/6日 21h22m40s 北陸方面

関西から中部の広い範囲で多くの方に目撃されています。飯山青海さん(日本流星研究会眼視幹事)の目撃及び推定では福井県付近を飛んだと思われます。

・2月22/23日 1h52m頃関西方面

おそらく紀伊半島南方を西から東に飛んだものと思います。報告を見ていると、長時間の飛行や破砕など、Peekskill隕石落下映像を想起させます。
仮に落下していても海上の可能性大です。室内からの目撃も多く、かなり明るかったようです。おひとり写真撮影に成功された話もあり、どこか他で撮られてはおられないでしょうか。
(司馬康生:日本流星研究会火球幹事)

石川県柳田村のJN柳田(室石英明氏)が撮影に成功されました。画像はこちらへ

2月25/26日 19h52m頃北陸方面

関東〜東海の各地から報告がありますが、能登半島付近あるいは日本海でしょうか。天気の関係で北陸方面からの報告がありません。明るい火球だったようです。(司馬康生:日本流星研究会火球幹事)

・2月26/27日 21h40m頃紀伊半島沖

太平洋上を飛んだと思います。かなり明るい火球だったようですが、隕石が落下したとしても海の中でしょう。


2000年

・奥只見火球(12月27/28日18時41分09秒)

岐阜県から岩手県までの広い範囲で目撃されています。
出現時刻は宮城県の井上弘行さんの火球TVのフラッシュ時刻です。火球本体は写っていません。
JN針尾の火球パトロールカメラに撮影されていました。
画像
画像と目撃情報を総合して概略の飛行経路を推定してみました。
こちらへ
かなり深い角度で地球の突入しており、継続時間も火球カメラに写されている範囲でも4秒を超えており、−10等級以上の明るさがあったと推定されることなどから、隕石を伴った火球の可能性が高くなりました。
しかし、落下が推定される地点は越後山脈のまっただ中であり、発見される可能性は低いでしょう。

12月13/14日0時01分54秒の火球

ふたご座流星群の極大の夜に観測された火球です。当初ふたご群に属した火球と思われていましたが、写真の経路からはχオリオン群に属するものと判断されています。JN針尾(長野)で撮影されており、JN足柄(静岡)でも撮影されました。JN針尾の画像はこちら

・和歌山火球(12月13/14日20時42分)

近畿一円で目撃されていますが天候があまり良くなかったこともあり、経路の判定は困難です。情報から考えられる実経路を示します。

日本流星研究会火球部門の司馬康生さんの見解
 消滅点の高さが気になりますが、和歌山県美里町から衝撃波の報告がJN掲示板に2件有ることは重要だと思います。経路から予想される、「衝撃波の聞き易かったたであろう地域」は奈良県南部から和歌山県東部の山間部にかけて、人工密度がたいへん低い地域だったのが残念ですが、直感的には神戸隕石と同程度の衝撃波エネルギーを想定します。
ということで、神戸隕石と同程度の大きさで超音速のまま同じ程度の低空まで落下した可能性が高いのではないか、と思っています。ただし、明るさは今回の火球が明るいようで、さらに「末端増光」という報告も多く、突入速度が速いことで、効率よくablationが進むに加えて、最後で砕けた可能性もありそうです。
隕石落下の可能性も本当に微妙な線ではないかと思います。百g程の隕石が落下したか、または砕けて回収不能の大きさに散ったかは、もう少し判断不能とします。場所的には海上の可能性が高いようですが、JN掲示板の和歌山県美浜町の方からもう少し詳しい経路がいただけると、消滅点が海上かどうかは確定できるかもしれません。
ふたご群の可能性ですが、経路はかなり近いようにも思いますが、上述のように35km/sの高速で衝撃波が到達するくらいまで落下できるとしたら驚異です。

11月3/4日23時42分08秒の火球

関東から関西にかけての広い範囲で目撃情報がありました。
日本流星研究会の高梨雅彰さんは、この火球が愛知県三河地方南部の上空に出現したと推定されています。
石川県のJN千路と長野県のJN針尾で撮影に成功し、JN千路では火球TVによって上記の出現時刻が求まっています。
画像からはかなり明るい火球だったことがうかがえ、−6等程度と推定しています。
画像は
こちらへ

10月7日18時12分頃の火球

関東一円で目撃されたこの火球は、満月級の明るさがあったと推定されます。まだ暮れきっていない空に飛んだことから、飛行経路の推定が難しいところですが、房総半島上空あるいは房総半島沖の太平洋上空を飛んだと予想されています。この日極大を予想されていたジャコビニ流星群の大火球との見方もありますが、まだはっきりしていません。経路が日本流星研究会火球幹事の司馬康生さんによって推定されました。

狭山隕石

1986年4月に埼玉県に落下取得されたと思われる隕石が確認されました。
落下隕石はおよそ10×9×7cm、質量は430g、ほぼ全体が溶融被殻に覆われているが一部に落下した時点に割れたと思われる部分があり、黒い内部が見えるようです。隕石はかなり脆く割れ易いとのこと。外径は片側が丸く、他方がやや角張っている。Al-26の放射線が科博にて確認され、成分分析も一部済んでいることから、隕石であることの確認、炭素質隕石であることの確認は為されている。ただし、詳細な分析はこれからである。(米田成一氏:日本地球化学会発表要旨より)

8月21日の大火球2つ(画像はこちら

JN掲示板に21日に火球の出現が報じられました。当初同一のものと考えていましたが、多くの目撃情報から短い時間に2個の大火球が流れたものであることがわかりました。2つの火球ともJN針尾のパトロールカメラに捕らえられていましたが、今のところそれ以外の箇所での撮影報告はありません。
21時40分頃  福井県上空−8等級の火球がほぼ垂直に落下
22時35分頃  新潟県北部上空を−10等級?!の火球が落下

7月下旬から8月上旬のやぎ座流星群の火球突発?(画像はこちら

7月下旬から8月上旬にかけてJNのパトロールカメラには多くの火球が撮影されています。このうちいくつかはやぎ座流星群の火球と思われるもので、軌道が計算されれば貴重です。JN柳田の室石英明さんが撮影された2個の火球画像を示します。いずれも7月30/31に撮影されたもので、やぎ群の特徴である爆発が見られます。室石さんは29/30、30/31の2夜に7個、JN千路の富田正己さんは29/30〜31/1の3夜で8個の火球を撮影されており、やぎ群以外のものもありますが何らかの突発があったものと思われます。(2000.9.4)

・土佐湾付近を飛んだ火球 2000.6.31/1(画像・スケッチはこちら

長崎県の山口 守さん(コスモス花宇宙館・天体専門員)は7月1日0h43mに東の低空を流れる明るい火球を目撃されました。その後この火球はJN森近の火球カメラにも撮影されていることがわかりました。両方の観測点からともにほぼ垂直に飛行していることから、輻射点は天頂付近にあり(こと座?)、ほぼ垂直に落下したものと思われます。推定光度は−7等程度だと思われます。(2000.7.13)

・足摺岬火球 2000.6.6/7(画像・スケッチはこちら

6月6日に出現した火球は、JN森近の火球カメラの画像や九州から関西にかけて目撃された情報から、愛媛県宇和島市東側の高知県との県境付近上空約70kmで発光し、南南東に向かって飛行して足摺岬南東側の太平洋に出て、高度20km付近で爆発したと思われます。最大光度はー10等以上になったと推定され、数秒間飛行した模様ですから、太平洋上に隕石が落下した可能性が大きいと思います。
火球の消滅点の位置から、この火球を足摺岬火球にしたいと思います。(2000.6.9)

6月6日午後22時59分頃四国西部に大火球が出現しました。JN森近の阪口満栄さんはこの火球を目撃するとともに、撮影に成功されました。
出現点は高知県西部で高度60〜70km程度、四万十川に沿うように南に飛行し、足摺岬南方の太平洋に向かったようです。
非常に明るく、継続時間も長かったので、隕石が落下した可能性もありますが、太平洋に落下したのかもしれません。(2000.6.7)

・お花見火球 2000.4.1/2

JN掲示板にたくさんの目撃情報が寄せられました。遠くは奈良からも目撃されています。目撃時刻に多少の幅がありますが、出現時刻は21時05分±5分と思われます。かなり明るいもののようですが、継続時間は2秒程度の報告が多く、やや遅い程度の火球だったと思われます。
この火球がJN針尾のパトロールカメラに撮影されていました。
画像を示します。
消滅点付近が山に隠れてしまって判然としませんが、発光点は相模湾付近で、東あるいは東南東に向かって飛行したと思われます。今のところこれ以外に撮影されたという報告がありません。(2000.4/9)

石川県柳田村のJN柳田(室石英明さん)がこの火球の撮影に成功されました。地平線間際で切断点も判然としないとのことです。室石さんの提案で「お花見火球」とします。(2000.4/10)

千葉県より安藤夏さんが撮影に成功されていました。安藤さんのページにリンクさせていただきました。こちらへ。F.8まで絞ってこれだけ写っているのですから、相当明るいものだったのでしょう。(2000.4/24)

・日光火球 2000.2.22/23

日光火球の概略経路が求まりました。
井上弘行さんのTV画像と、JN針尾の火球カメラの結果を下田が測定し、司馬康生さんが対地経路の計算を行いました。その結果、
常陸太田市付近上空94kmで発光し、日光 女峰山付近上空44kmでJN針尾のカメラからは消えていますが、もう少し先まで飛んでいるでしょう。
対地速度は19km/sと遅かったのですが、消滅点が高いことから隕石の可能性は低いと思われます。
さらに精密な軌道の検討が行われています。
飛行経路図

2月22日19時07分41秒に出現した火球は、非常に長経路のものだったようです。
宮城県白石市の井上弘行さんはビデオカメラでこの火球の発光点付近の撮影に成功しました。
井上さんのホームページにリンクしています。
JN針尾(長野)のパトロールカメラにもこの火球が写っていました。薄雲の中に明るく写っています。画像は
こちらへ

・1月末から2月の火球情報

1月18/19 21h17m 石川県上空 −10等?  関西から北陸地方に目撃者多数
        かなり明るい火球だったようですが、最もJNの密度の濃い地域でありながら、冬場の悪天候に阻まれて
        撮影に成功しなかったようです。詳細は不明です。

1月21/22 0h10m 関東北部 −8等以上  千葉県、東京都から目撃
        明るい火球だったようです。JN針尾で撮影に成功していますが、東の超低空(地平高度10゜以下)で
        写っており、つくば隕石の目撃された位置に近いと思います。満月近くの月があり、天候もあまり良くな
        いのに明るく写っていることから、直下では相当明るかったでしょう。
画像があります。

1月23/24 19h20m 関東北部 −10等?  岩手県から長野県まで広範囲で目撃
        これも明るい火球だったようです。JNでは残念ながら撮影されなかったようで、詳細は不明です。

1月24/25 20h台 長野・岐阜県境付近 −5等  目撃情報なし
        JN針尾で撮影に成功していますが、目撃がなく出現時刻がわかりません。情報を求めます。
        
画像があります。

1月31/1  2h前後 岐阜県・愛知県境付近 −4等  目撃情報なし
        JN針尾で撮影に成功していますが、目撃がなく出現時刻がわかりません。情報を求めます。
        
画像があります。

2月4/5   23h45m 関東南部 −4等?  東京都、埼玉県より目撃
        比較的速度の速い火球だったようです。JNで撮影されたかを含めて今のところ不明です。


1999年

・12月末から1月の火球情報

12月28/29 23h43m14s 長野県北部から日本海へ −8等  目撃者がいません
        八ケ岳カメラ(岡本洋一氏)に撮影されていることが報告され、JN喬木西とJN針尾(いずれも長野)
        の火球パトロールカメラに撮影されていました。非常に明るい火球だったのにもかかわらず、今のところ
        目撃者がいません。火球は中速程度の光度変化の少ないもので、隕石の落下はないでしょう。
        
画像はこちらに。

12月31/1 23h52m 淡路島上空 −8等  関西中国方面に目撃者多数
        大晦日の空に飛んだ大火球です。屋外にいた人が多かったことから目撃者が多かったようです。
        JN森近(広島)の火球カメラに写っていました。画像はおって紹介できると思います。
        JN森近では大晦日の晩、この火球を含めて3個の火球の撮影に成功しています。
        画像は
こちらです。
        
のぼる獅子座と大晦日の大火球 (1999.12.31/1 23h52m −8等級(左) 0h58m −6等級(右))
        (撮影:阪口満栄氏(JN.Morichika:広島))

1月4/5   20h35m頃 関東南部 −5等?  宮城県から東京にかけて目撃あり
        関東南部に飛んだと思われる火球です。まだ詳細はわかっていません。

しし座流星群の火球

 活発に活動したしし座流星群の火球のうち、中国地方で同時観測されたものです。
 中央右が阪口満栄さん(広島)によるもの、下が郷原宏さん(島根)によるものです。

・10月下旬の火球情報

10月23/24 0時頃 淡路島付近を南から北に −8等?  目撃者:森下(兵庫)
        小惑星起源と思われる、低速の明るい火球でした。JN.森近(広島:阪口満栄さん)のカメラに、満月があり、
        雲があって1等星しか写っていない空に、2秒以上の継続時間で写し込まれていました。火球はオリオン座
        を対角線に横切ってカメラの視野外に出てしまっています。
画像はこちらに。

10月24/25 18h35m 鳥取島根県境から日本海へ −8等?
        目撃者:橋本雅也(兵庫)、伊藤 祐一(京都)、道関直美(福井)そのほか広島市内、島根県、兵庫県など
        相当明るい火球のようですが、残念ながら広島県内のJN.森近のカメラの写野外でした。

・10月9日22時30分頃の明るい火球

 富山県の嶋倉尚さんは10月9/10の22時30分頃立山において天体写真撮影中を行ったところ、明るい火球が写っていることがわかりました。また、JN針尾(長野)のパトロールカメラにも写っていました。関東方面に飛んだと思われる火球ですが、今のところ目撃情報はありません。画像はこちらに。

・9月26日22時45分頃の明るい火球

 神戸市に隕石が落下した9月26/27にはほかにもいくつかの火球の目撃情報がありますが、複数箇所からの情報としては、兵庫県、大阪府、京都府、奈良県から報告されたこの火球が一番確かなようです。出現時刻は22:30〜23:00まででばらつきがありますが、京都府北部を西から東に向かって流れたようです。方向から、つくば隕石との関係も考えられますが、写真が撮影されていないため、これ以上のことはわかりません。

・8月末から9月上旬の火球情報

 8月後半も大きな火球の目撃情報がいくつかありました。このうち複数箇所から目撃されたものです。(敬称略)以下の火球や、このほかの火球についての詳細情報は 掲示板へ

8月27/28 19h34m 香川県上空から兵庫県 −6等
        目撃者:山本隆司(大阪)、松根隆之(岡山)、関勉(高知)、和歌山から2件、奈良から1件
        まだ薄明中の空に明るい火球が流れたようです。松根さんは岡山県上空の飛行機の中から目撃です。
        関さんは彗星の発見で世界的に有名な方です。

8月31/1  21h15m 富山湾から能登半島を通り日本海へ −4等 目撃者:まーちゃん
        目撃情報は1名の方からでしたが、JN針尾のパトロールカメラに写っていました。

9月1/2   18h31m 千葉県から房総半島沖 −8等以上
        目撃者:吉川(神奈川)、とみおか(東京)、宮下敦(東京)、畔上秀男(東京)
        天気の悪い雲の中を、それも薄明が始まったばかりの明るい空の中を飛んだようです。
        詳細は不明ですが、太平洋に出てしまっています。

9月9/10  0h04m35s 岐阜県西部を北東から南西へ −4等
        目撃情報はありませんでしたが、JN千路(石川)とJN針尾(長野)のパトロールカメラに
        写っていました。また、JN千路では火球TVにも撮影されており、時刻が決定されています。
        9月のペルセウス群に属した火球のようです。

9月11/12 23h20m25s 福島県上空を西から東 −5等以上
        目撃者:芦田・渡辺(東京)、K lmura・橋本岳真(静岡)、落合(埼玉)
        目撃情報が関東南部に集中していることから、関東北部、東北地方は天候が悪かったと思われ、
        詳しいことはわかりません。JNの自動カメラには今のところ撮影されていません。
        栗田直幸さんがこの火球の永続痕の撮影に成功されました。経路から9月のペルセウス群のようです。
        栗田さんのページは
こちら

ニュージーランドの隕石雲情報(トップページからこちらに移しておきます)

        ビデオ画像  CNNニュース

・7月末から8月上旬の火球情報

 梅雨明けとともに明るい火球の目撃情報が届き始めました。目撃情報のうち、複数箇所から目撃された、明るい火球について紹介します。(敬称略)以下の火球や、このほかの火球についての詳細情報は 掲示板へ

7月27/28 20h25m〜20h55m 岩手県方面 −10等  目撃者:なし
        JN長町(仙台)の火球カメラに写っていました。北の低空に写っており、屋根につき刺さっています。
        今のところ目撃情報はありませんが非常に明るい火球だったと思います。
画像があります。
        赤外フィルムのため、実際の明るさに比べて大きなハレーションを起こした可能性もあります。
7月29/30 23h22m 長野県東部八ケ岳上空を南から北へ −8等  目撃者:嶋倉尚(富山)
        JN針尾の火球カメラに写っていました。低速の明るい火球が4秒近く写っていますが、隕石の落下はないと思います。
        
画像があります。
7月31/1  19h50m 長野県南部上空を東から西へ −5等 
        目撃者:安井利行・布村克志・中村哲也・青海正和(富山)、かおる・和田楓(静岡)、平沢広行(長野)
        JNカメラは稼働前で撮影されず。
        
富山県の青海正和さんがこの火球の撮影に成功していました。画像を示します。良く撮影できたものです。
        青海さん画像の提供ありがとうございました。 

8月8/9   01h49m 三重県上空を南東から北西? −5等 
        目撃者:上玉利剛・infinity(和歌山)、松本一郎(奈良)、木塚聡(大阪)、宮下由香里(長野)
        JN喬木西(長野)の火球パトロールカメラに写っていました。雲の中ではっきりしないようです。
        JN柳田(石川)の火球パトロールカメラに写っていました。
画像を示します。300km位も離れた箇所からの撮影です。
        やはり相当明るかったようです。
        この火球について、JN森近(広島)の火球パトロールカメラにも写っていました。
画像を示します。
        やはり、300km以上離れたか所からの撮影です。
8月12/13 02h23m24s 長野県群馬県北部 −4等 
        目撃者:橋本、長田、高梨、小林(静岡) 以上NMS
        12/13はペルセウス座流星群の極大で、ペルセウス群の火球も多く目撃されていますが、この火球ははくちょう群
        に属するものです。JN喬木西の奥村茂実さんが標準レンズで撮影に成功されています。
画像を示します。
8月12/13 04h17m 岡山県瀬戸内海上空 −5等 
        目撃者:infinity(鳥取)
        ペルセウス座流星群に属する火球です。JN森近(広島)の火球パトロールカメラに写っていましたが、11分の
        露出時間に寄り添うようにもう1個、−3等級の火球が流れています。
画像を示します。

        

・7月9日の火球情報(Jul.15 1999)

 JNBBSに書き込まれた情報で、7月9日0時12分頃、埼玉県岩槻駅からともひろさんが明るい火球を目撃されました。この火球はJN針尾の火球パトロールカメラにー4等として写っていました。概略の位置は八ケ岳上空を南から北に1秒ほどかけて飛んだと思われます。この火球画像をこちらに示します。(7/15、6:11)

・3月の火球情報

 JNで把握している3月の火球は以下の通りです。これ以外に目撃情報はありますが、複数箇所で目撃された明るいものについて掲載します。(敬称略)

3月2/3   23h23m 群馬県上空 −5等 目撃者:福田道隆(東京)、きんさく(神奈川)
        JNカメラは天候不順で撮影されず。
3月22/23 23h40m 群馬県上空 −6等 目撃者:泉潔(群馬)
        岡本洋一(八ケ岳カメラ)、JN喬木東、JN喬木西、JN針尾のパトロールカメラでキャッチ。
        八ケ岳カメラの画像は
こちらへ
3月24/25 18h57m 関東北部 −4等 目撃者:山田慎(宮城)
        JN長町(宮城)パトロールカメラで撮影されている。

・2月の火球情報

 JNで把握している2月の火球は以下の通りです。(敬称略)

2月6/7   20h32m50s 愛知・長野県境上空 −6等 目撃者:遠藤他(長野)
        JN喬木西、針尾のパトロールカメラ、JN中原パトロールTVでキャッチ。
2月7/8   4h22m〜4h42m 岐阜県東部上空 −4等
        JN喬木西、針尾のパトロールカメラでキャッチ。
2月13/14 22h54m 三重県北部上空 −3等 目撃者:岩田(富山)、林(長野)
        JN針尾パトロールカメラで撮影されているが、あまり明るくない。
2月14/15 21h10m 紀伊半島南部を北から南 和歌山県、奈良県より目撃 JNではフォローされていない
2月16/17 1h45m〜2h38m 佐多岬(大分、愛媛間)上空 −7等
        JN森近(東広島市)のパトロールカメラでキャッチ。
2月17/18 18h22m22s −10等 
隠岐火球(消滅点の位置からこのように呼びます)
        関東から山陰地方にかけて目撃多数 JNではフォローできず 画像も得られていない
        経路は能登半島北西海上から米子北方海上に予想される。速度は遅いながらも人工衛星の落下の可能性は低いと思う。
        隕石落下はあったとしても海上では回収不能。(日本流星研究会火球幹事 司馬康生)
2月21/22 3h52m〜4h26m 愛媛県東部上空 −4等
        JN森近(東広島市)のパトロールカメラでキャッチ。

 目撃情報がありましたらお寄せください。(2/24、14:46)

・1月の火球情報

 JNで把握している1月の火球は以下の通りです。(敬称略)

1月10/11 22h09m 太平洋はるか南 目撃者:土井(和歌山) JNではフォローできず
1月13/14 19h03m〜19h57m 長野県東部 −3等 JN針尾パトロールカメラ
1月19/20 1h59m〜2h32m 長野県南部 −3等 JN針尾パトロールカメラ
1月21/22 20h53m03s 滋賀県上空 −5等以上 目撃者:土井(和歌山)、坂本(和歌山)、松原(愛知)
        JN中原パトロールTV、JN針尾パトロールカメラ
1月22/23 5h01m01s 長野県北部 −4等 目撃者:小林、倉垣、長田(静岡)
        JN針尾パトロールカメラ、上田昌良(大阪)、下田(長野)電波で受信
1月28/29 19h27m 九州南部 −7等 目撃者:早水(鹿児島)、山本(宮崎)、水田(佐賀)
        鹿児島県大口市の南10kmの上空あたりで発光、桜島の上空を通過し大隅半島南部で消滅したもよう(前田幸治氏解析)
        「熊本日々新聞」の記事を橋本岳真氏からいただきました。

 目撃情報がありましたらお寄せください。(2/19、12:25)

・1月21日の火球情報(Jan.21 1999)

 JNBBSに書き込まれた情報で、1月21日20時53分頃、和歌山県那智勝浦町から土井さんが北の空に明るい火球を目撃され、愛知県稲沢市からは松原一哉 さんが真西から南に向かって飛行するのを目撃しています。この情報から長野県大町市の丸山卓哉さん(JN.Nakahara st.)は火球パトロールTVにこの火球が20時53分03秒に写っているのを確認しました。それによると火球は西南西の低空を南方向に向かって1.5秒にわたって飛行しており、−4等級だということです。これらの情報から、この火球は琵琶湖上空を北西から南東に向かって飛行したと思われます。天候が安定していたことから、複数のJNパトロールカメラに撮影されている可能性があります。(1/24、6:35)


1998年

・11月12日の大火球情報(Nov.12 1998)

 この火球がJN喬木西、JN喬木東のパトロールカメラで撮影されていました。その結果この火球はおうし北群に属する大火球で、長野県辰野町付近にほぼ垂直に突入したものであることがわかりました。今年のおうし群は本当に盛んです。11/12に1個、12/13に4個、13/14に1個のおうし群の火球が撮影されています。画像を示します。(11/23、18:05)

 11月に入って多くの火球情報があり、特におうし群の火球が多く目撃されています。このような中、11月12/13の0時09分26秒に中部地方に明るい火球が飛び、広い範囲で目撃されています。この火球はJN針尾の火球カメラに撮影されており、稼働はじめたばかりの火球TVにもその姿が写し込まれていました。明るさは半月級(−10等)で火の粉を散らすように飛んでおり、小惑星起源の火球である可能性が大きいと思います。画像を示します(CS9827)。(11/15、11:50)

・11月6日の火球情報(Nov.06 1998)

 11月6/7の22時15分頃、青森県下田町のつまがりなおこさんが火球を目撃されたとの情報が入りました。非常に明るい火球だったようです。その様子をスケッチでいただきましたので示します。スケッチからおうし群の火球であったことがわかります。やはり今年のおうし群は活発で、そのほかにも多くの火球情報があります。(11/09、18:26)

・10月29日の大火球(Oct.29 1998)

 10月29/30の21時頃長野県平谷村から明るい火球を目撃したと、名古屋市の鮫島弘樹さんからメールをいただきましたが、その後各地で目撃されていることがわかり、JN千路の富田正己さんの火球パトロールTVに21時59分24秒に−6等の明るい火球が写っていることがわかりました。またJN喬木西の奥村茂美氏の火球カメラにも−8等級の破砕を伴うと思われる火球像が見つかりました。画像を示します(SO9806)。(10/31、17:38)
 JN針尾(下田)の火球カメラにも写っていました。明るい月のすぐ横で、相当明るかったと思います。(11/09、18:23)

・10月28日の大火球>>>隕石落下の可能性あり(Oct.28 1998)

 10月28/29の夕方、17時32分45秒(±5秒)満月以上の明るさの火球が、長野県、富山県などで目撃されています。時刻はJN喬木西の奥村茂実氏の目撃情報で、富山市科学センターには一般からも多くの情報が寄せられており、センター職員が消滅点付近に隕石雲のような雲状のものを目撃しています。この大火球は金沢市上空を西へ飛行したものと思われます。(10/28、18:20)

 この火球の概略の経路を示します。主に富山市科学センターから提供いただいた目撃情報より推定してあります。状況から隕石の落下が推定されますが、日本海海上で回収は困難でしょう。(10/28、19:50)

 火球を目撃されたJN喬木西の奥村茂実氏から飛行方向のわかるスケッチが送られてきました。方向からはおうし群の大火球の可能性も出てきました。(10/29、11:40)

 富山県高岡市から、(株)富山スガキの宮新さんが撮影された、飛行中の貴重な画像を提供いただきました。宮新さんありがとうございました。(10/30、13:50)

 富山県黒部市から南條雅信さんがこの火球の痕の撮影に成功され、その画像を送っていただきました。南條さんありがとうございました。(11/15、11:45)

・10月18日の火球2個(Oct.18 1998)

 10月18/19の夕方、連続して2個の火球が目撃されました。把握している目撃情報は以下の通りです。

火球1
 片岡佳樹(神奈川県川崎市)19:20頃 自動車で走行中、北西方向仰角30゜。1秒くらい。
 渡辺 誠(富山市天文台)19:16:33 北東→東南東方向に雲を通して
 丸山卓哉(長野県松川村)19:16:25 Cas−And(雲の中)南行 青白 高速 推定−4mag 継続1秒程度
火球2
 片岡佳樹(神奈川県川崎市)19:25頃 自動車で走行中、南南東方向仰角70゜。3秒くらい。
 丸山卓哉(長野県松川村)19:20:45 PsA? 水平 西行 高速 −2mag程度

 火球1はJN針尾のカメラに捕らえられていました。画像があります。おそらく、長野市上空を南に飛行したものと思われます。光度は−8等とも思える見事なものでした。火球2は房総半島上空を西に飛んだと思われますが、残念ながらJN針尾のカメラには捕らえられていません。
 片岡さんは10月2日の火球の火球の際にも情報をいただきました。連続して明るい火球の目撃になりました。丸山さんはJN中原のオペレーターですが、今回は眼視による目撃です。

・10月7日ジャコビニ火球出現(Oct.8 1998)

 東広島市の阪口満栄さんからの情報によると、10.7/8 21h11m20sに−3等級のジャコビニ群と思われる低速の火球を観測したということです。極大の1夜前の火球出現、今年のジャコビニは要注意です。

・10月2日の火球(Oct.2 1998)

 10月2/3、23時50分頃関東地方を飛んだ火球について、このホームページをごらんになった、片岡佳樹さん、makoto-osawaさんよりメールで目撃情報をいただきました。

makoto-osawaさん
東京都練馬区の南の窓から、西から東へ、月と同じくらいの明るさで、大きさは月の1/10位。芯があり周囲には青い光でした。いわゆる流れ星より少し遅いがらいののスピード。ただ、人工衛星でも流星でも無いことは自信があります。テレビを見ていて、その私の視野に入る位の大きさと明るさだったのでただびっくり。興奮してしまいました。

片岡 佳樹さん
神奈川県川崎市より。府中県道を稲生橋から本村橋に向かって歩行中。南東に延びている道路を歩行中に2時の方向ですから、飛行方向は南ということになるようです。発光時間について。私が気がついた時点で既に発光中で、それから2〜3秒後に見えなくなりましたから、実際の発光時間はそれより長いかも知れません。光度について。発光体を最初に発見したところの付近に白色ないし淡黄色の明るい星(月ではない)があり、それよりも明るかったです。月との比較については、視直径が違いすぎて判断できませんでした。

 その後いくつかの目撃情報とともに、JN喬木東の村澤明彦さんのパトロールカメラに撮影されていることがわかりました。画像があります。長野県南部のJN喬木東から東から5゜南方向にほぼ垂直に落ちていますから、相模湾から房総半島方向に、西から東に跳んだものと思われます。片岡佳樹さん、makoto-osawaさん貴重な情報ありがとうございました。(Oct.4 1998)

・9月17日の火球(Sep.17 1998)

 9月16/17、JN喬木西の奥村茂美氏とJN針尾のパトロールカメラに写っていた火球です。画像があります。岐阜県西部から福井県付近を飛んだと思われ、明るさは−7等級でした。出現時刻は丸山卓哉氏のTVから2h40m59sと決定されました。2点からの撮影では、交角が小さく、別地点からの撮影画像が望まれます。(Sep.27 1998)

・8月25日房総半島南東海上火球(Aug.25 1998)

 8月25/26、22h38m頃関東の3箇所から明るい火球が目撃されました。光度は−6等程度と推定され、高梨雅彰氏は火球の経路を「房総半島の南東方海上上空を南西→北東方に飛行した」と推定しています。

・5月3日能登半島火球(Jun.3 1998)

 6月3日21h41m〜22h10mの間に撮影されたフィルムに、−10等以上と思われる大火球が撮影されていました。梅雨の時期に当たり、たまっていたフィルムを約1ヶ月ぶりに現像して見つかったものです。目撃情報等はありませんし、JNのカメラはHarioを除いてTVを含めて角しておらず、今のところ同時観測はなく、出現時刻もありません。方向から能登半島付近を北西に向かって飛んでいると思われます。目撃情報があったらぜひお知らせください。JN針尾の画像があります。(Jul.10 1998)

・火球目撃情報

 2件の目撃情報の連絡ががありました。
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大阪市立科学館の渡部ともうします。
お客様からの情報ですが、お伝えしておきます。
5月19日、夜8時30分ごろ、京都の長岡から亀岡方向(北)をむいていたところ、バイクにのっていてもわかるくらいの火球が見えたそうです。流れ星をよくごらんになっている方だそうですが、3秒くらい発光を続ける明るいものだったそうです。
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名古屋市緑区の滝と申します。
偶然ですが、ジグザグに飛行する火球を目撃しました。「UFO!?」と本当にビックリしました。
最初は普通の流れ星でしたが、途中で急激に明るくなり、少なくとも2回以上方向を変えながら飛んで行きました。明るさのピーク時(消える寸前)には、金属が太陽光を反射するような白さでかなりの明るさでした。
観測時刻:1998年5月30日(土)21:50頃
観測地点:名古屋市緑区路上
観測方向:南の空、仰角20度強
飛行方向:西から東
視認時間:約3秒弱
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以上の目撃に関して情報をお持ちの方はご連絡ください。

・5月1日岐阜県北部火球(May.1 1998)

 5月1/2 01h20m30s(JST)に富山県婦負郡山田村より富山県天文学会、富山大学天文同好会の皆さんが、−5等級の火球を目撃されましたが、JN千路(石川県)の富田正己氏のパトロールカメラにも−7等級の明るい火球として写っていました。富田氏のTVからは01h22m30s(JST)が求まっていますが、時刻の精度はやや低いようです。火球は岐阜県北部を北西から南東に向かって飛んでおり、3.5秒以上の継続時間があったようです。JN千路の画像があります。(Apr.13 1998)

・宮古火球 JN980329a(Mar.29 1998)

 JN石鳥谷の佐々木一行氏、JN一戸の冬部義則氏のパトロールカメラにすばらしい火球が捕らえられました。目撃情報がなく正確な出現時刻はわかりませんが、3月29/30の27h20mから27h30mの間になります。さっそく下田が測定を行い、司馬康生氏が整約と概略の対地経路を求めたところ、経路図に示すように東北地方を東西に横断したことがわかりました。消滅点は宮古市南の海岸線で、太平洋上空の可能性が大きく、司馬氏は「速度は17〜18km/sと推定され、消滅光度もやや高いことから隕石の落下は難しいだろう」と述べています。JN石鳥谷の画像と、JN一戸の画像があります。いずれもノートリミングです。(Apr.14 1998)

・4月10日新潟火球(Apr.10 1998)

 富山県高岡市の塩谷一昭氏や川崎市の山本博規氏が目撃されてた火球が、JN針尾のパトロールカメラに写ってました。個別No.はCS9805で画像があります北東低空に認められますが、天候不順にもかかわらず明るく写っていることから、満月級との報告もうなずけます。(Apr.13 1998)

・3月29日の火球(Mar.29 1998)

 JN針尾のパトロールカメラに写っていた火球です。個別No.はCS9804で画像があります。ほぼ天頂やや北西寄りを飛んだ−7等級の明るい火球です。出現時間帯は29/30の27h40m00s〜28h19m59sで、東から西に向かって飛んでおり、該当の流星群はわかりません。痕ガ残ったようですし、末端で爆発が見られます。情報を求めます、(Apr.1 1998)
 丸山卓哉氏のTVに撮影されていることがわかりました。−6等ぐらいでいかにも痕のように見える残像があるということです。CS9803とほぼ同じ方向から飛んでいますが、2週間違いますから別群でしょうか。
(Apr.2 1998)
 JN喬木西の奥村茂美氏のパトロールカメラに写っていました。CS9804との合成画像を示してあります。輻射点はやはり東に低いようです。
(Apr.6 1998)

・3月16日の火球(Mar.16 1998)

 JN針尾のパトロールカメラに写っていた火球です。個別No.はCS9803で画像があります。久しぶりの獲物になりました。出現時間帯は16/17の23h35m00s〜24h05m59sで、今のところ目撃情報や同時観測はありません。長野県、群馬県の県境付近を飛んだと思われ、月明の中明るく写っているので−6等程度だったと思います。情報を求めます。(Mar.29 1998)

・紀伊半島南部火球(仮称)(Feb.22 1998)

 2月22日00h55mに釜野誠一郎さんが大阪市内天王寺杭全交差点から目撃した、街明りにめげないほど明るい火球です。日本流星研究会には京都市北区からの火球目撃情報があります。出現時刻、方向からして京都の火球と同時とおもわれます。アバウトですが、この火球は紀伊半島南部上空に出現し、太平洋へいったものと思われます。隕石落下の可能性は少ないでしょう。(NMS同報 3月11日 戸田雅之)
 なお、この火球の写真は撮影されていない模様。

・猪苗代火球(仮称)(Jan.25 1998)

 1月25日20時40分頃関東一円で目撃された火球で、半月級との目撃情報も多い。JN.Harioで撮影されているが遠いため切断点の判読は難しい。経路は福島県西部の朝日岳上空約80kmで発光し、東北東に向かって飛び、猪苗代湖上空を分裂しながら通過して、福島県二本松市上空約30kmで消滅したと思われる。最大光度は−10等程度と推定されるが、速度は25km/s程度と思われることから、隕石の落下は難しい。