♪あの日あの時あの場所で 君に会えなかったら〜♪
♪僕ら〜はいつまでも 見知らぬ2人の まま・・♪
((c)小田和正)

カンチです。うそです。たにぐうです。
今月に入ってからBGMはこればっか。理由は本文で。


3/15 (水)

 松山市内 晴/曇り 21km

堀部ちゃんの出勤とともに起動。
電車で昨日の続きの所まで戻り、49番浄土寺へ。
山門に立つと、前方からどっかで見たような坊さん風情の人が歩いてくる。

げ!高知で会った大先達さんだ。会えばどういう展開になるか
おおよそ見当がつく・・・。いっそバトルを繰り広げようかとも
思ったが、めんどーなので脇道へ逃げる(^^;;。
いいお天気なのでバトルより昼寝のがいいや。

四十九番浄土寺。もう街の中。ここの住職は友達という
おじいさんと一時間ほど長話。
別れ際に「パンでも買うて」、と千円札渡される。ごちそうさま。

すぐに五十番繁多寺。高台で見晴らしも日当たりもいい。
当然昼寝。1週間前にウツ病から復活したという
おばちゃんと長話第2ラウンド。まー、よーしゃべる
おもろいおばちゃんだ。それだけしゃべれたら大丈夫だね。
またも千円札がプレゼントされる。ごちそうさま。
ここ3日で4枚戴いている。ほんと、ごちうそうさま。

昼、五十一番石手寺。年季の入った国宝のお堂などあり大きい。
昼寝というかんじはないのであっさり次へ。

市街地をぶっとばして西へ横断。海沿いに出てへんろ道を
はずれる。15時すぎ、松山最大の標的、
梅津寺駅にやってきた。(BGMスタート!)

♪あの日あの時あの場所で 君に会えなかったら〜♪
♪僕ら〜はいつまでも 見知らぬ2人の まま・・♪
((c)小田和正)

そう、ここが10年ほど前に大ヒットした
TVドラマ「東京ラブストーリー」の最終回に出てきた、あの駅。
カンチ(織田裕二)とリカ(鈴木保奈美)の別れのシーンがまさにここ。
ホームの白い屋根に見覚えある。駅には何も案内はないが、
ホームの手摺りにはたくさんのハンカチが
結び付けられている。ドラマでは別れの手紙だったが、
ここでは来訪者が願掛けに結び付けていくそうな。

砂浜でごろごろ。時折旅行者とおぼしきが現れる。
駅長さんに聞くと10年ほどたった今でも訪れる人が絶えんそうな。
俺はドラマとかはほとんど見ないけど、
この作品は原作も読んだし、当時高校生のガキだった自分から
見ても鮮烈だった。夕日を待つが曇ってきてあえなく敗退。

駅長さんに「ここの夕日は見事だから
また来てくださいね」、と見送られ電車で市内へ帰る。

道後温泉とランドリーで時間をつぶし堀部ちゃんの家に
帰宅。車で媛彦温泉へ。深夜で設備充実なのに550円は安いぞ。
堀部ちゃんのパソコンで久々に
自分のHPの掲示板を読んで就寝。


3/16 (木)

 松山市→北条市 雨/晴 17km

けっこうな雨降りの中、電車で三津浜まで戻り再スタート。

丘1つ越えると五十二番太山寺。国宝の本堂(鎌倉期建立)、
雨に煙ってどっかり鎮座。迫力。納経所で缶コーヒー頂き、
雨あがりの道を五十三番円通寺。町中の小寺。
狭い境内に小さな門が2つ。風が寒い。

国道196号に出て北上すれば海沿いの道。
島々重なり合って島というよりひとつづきの陸に見える。
水平線が全く無いし。

北条市、沖合400mに浮かぶ鹿島へ渡る。
周囲2kmの小島。桟橋右手に国民宿舎と旅館が1軒づつ。
左に進むと園地と海水浴場。どこで野宿しても
いいようなので、でかい東屋確保。まずは探検。
護岸のしっかりした遊歩道で島を一周。島の裏側は岩礁や砂浜。
ぶらぶら遊んで30分。さらに山頂へ。野生鹿が逃げていく。
頂上から眺める島々は立体的。なかなかいい島だ。

下山してテントを張るとチャリダーがやってきた。
物理学研究者の新田さんは実家が松山で、休みを利用して
しまなみ海道を走ってきたと言う。
ここには小学生の頃から入り浸りだそうな。
「旅人」との野宿はひさびさ。いっしょにメシを食い
えんえん酒盛り。うい〜。

夜中近くなり、干潮と月明かりの中散歩にでる。
夕方と比べて潮かなり引いてる。さすがは瀬戸内海か。
潮だまりでイソギンチャクを棒でつっつく。

新田さんの案内で海岸の洞窟へ。
「真っ暗なまま入っていっていきなり電気つけると驚くよ」
との言に従い2人で暗黒の洞窟へ。

何がでるかな、何がでるかな(爆)

奥まで入った所で点灯!!しかし、何も起こらない・・・。
どうも時期はずれらしい。新田さんいわく、
電気つけた瞬間「真っ黒な壁全体が動く」そうな。
正体はフナムシの大群(汗)で、
分かっていても絶叫するそうな・・・。
見たくないような、見てみたいような(爆)。夏が狙い目だそうです。

島裏側の砂浜へ。砂の粒子は細かい。
20年ぐらい前にタンカー事故が起きるまでは鳴き砂だったそうな。
遊歩道も昔はかなり危うい道で、子供には冒険気分だったとか。

月明かりが良いので山頂へ。北条市の夜景と船の灯り。
新田さんはいつもここで野宿していたそうな。
子供のころ作った「秘密基地」そのまんまの島だ。
小ネタはまだまだあるんだけどここには書ききれません。

もう1時。新田さんは夜釣りに出掛けるが、僕はおやすみ。


3/17 (金)

 北条市→菊間町 晴 15km

酒盛り+夜遊びのおかげで9時半起。朝飯食ってごろごろ。
新田さんは再び釣りへ。こちらは裏の砂浜へ。
海はエメラルドグリーン。瀬戸内でも
こんなきれいなとこあるんやね。ぼーーー。

昼、荷物を片付けた後、新田さんと鯛めしを食いに行く。
3月で閉館の国民宿舎へ行くが準備してないとのことなので、
隣の太田屋(旅館)へ。新田さんが前ここで食べた時は、
お吸い物に感動したそうな。鯛めしは塩味でごはんと
ほぐした鯛のシンプルなもの。めちゃうま!
お吸い物は鯛のアラでいいダシ出とる。
さすが、宿代は食事代、という食にこだわりの宿だ。
ごち。これで840円は安い。満腹満足。

もう13時まわったので新田さんに見送られ出発。
新田さんのおかげで鹿島を細かいとこまで堪能できました。
多謝。今年じゅうに三鷹の天文台に遊びにいきます。

海岸沿いの国道196号を快走。海と島で景色良。菊間
で国道端に水WC有りの海岸見付け、月見して就寝。


3/18 (土)

 菊間町→宮窪町 晴 33km

霜降りて寒いが日が照るとテントはすぐ乾くし、暑い。
さすがにもう3月だ。午前中はぶっとばして今治へ。
お遍路はここで中断。しまなみ海道へ突撃だー!

(しまなみ海道:昨年4月開通した本州四国連絡橋尾道
今治ルートのこと。自転車歩行者専用道がある。)

13時、来島海峡大橋。徒歩で来るととにかくでかい。
橋の上の自歩道は車道のすぐ横なので、
高速道路を歩いているよう。下の海はゴーゴーと流れている。
流れに逆らって走る小舟はちっとも前に進んでいかない。
すげえ、海も流れるんや(実感)。

橋脚の島で有人の馬島にエレベーターで下りる。
見上げれば橋がいかに高いかよーわかる。
よー作ったよなあ、こんなでかいもん。

2時間半かかって来島海峡大橋を渡り大島に上陸。
島では国道に降ろされるのでそちらを歩行。
週末のせいか交通量多い。しかも車の6割、乗用車なら
7割は県外ナンバーだ。道端で出会った80歳のばあちゃんは、
「夜中も車がうるさくて眠れない」と言っていた。
そりゃ生まれてから80年は車の騒音と無縁だったんやもんなあ、
無理ないわ。しかし、こう車が走ってるとちっとも
島に来た気がせん。初めて行った離島がトカラ列島(鹿児島県)な
たにぐうにとっては物足りないこと甚だしい(爆)。

(トカラ列島については番外編をどうぞ)
宮窪町のスーパーでヒラアジを買い、
伯方大島大橋の橋脚の島、見近島へ。ここは無人島で自歩道からは
島に下りられ、キャンプ場もある。今日は誰もいない。

静かで落ち着く。ヒラアジさばいて塩焼き。
ジューシー。月にかさがかかってる。明日は休みにしよ。


3/19 (日) 

宮窪町→上浦町 雨/曇り 16km

ずっと花粉症続きだが、久々に夜中に鼻水で起きずに済む。
やれやれ。雨降りなので昼過ぎまで寝る。

13時起動。伯方島に渡り道の駅で
芸予諸島(この辺のこと)航路マップゲット。おおー、船いっぱいあるやん。
目が行くのは当然橋でつながってない小離島。
うへへへへえ。よからぬことを企む。

大三島橋を渡って大三島へ。自歩道は橋は車道と
共通だがそれ以外は下道なので、橋への登り下りはきついし
アプローチも長い。自転車向きやな。週末で自転車の人結構いる。

16時道の駅多々羅公園。目の前の多々羅大橋は世界一の斜張橋。
白く大きい美人な橋だ。近くの温泉でまったりし、
道の駅の東屋で月明かりと島影と
美人の橋を眺めつつおやすみなさい。


補足。

ドラマのロケ地訪問などというミーハーなことを
やりましたが、だいたいテレビ見ないんで、普通はやらんとです。
よっぽど作品を気に入ったか、地元でロケやったか、
どっちかじゃないとね。あと「北の国から」
みたいなのは、ロケ地を宣伝しすぎてて好きになれん。

僕が松本在住中には、「白線流し」が来ましたが、あれは
僕の住んでた松本市里山辺で結構ロケしてたんで、
よく見に行きました。ドラマの中身より出てきた
場所探索に熱中してたなあ(爆)。


愛媛県データ(暫定)
所要日数:16日(3/5〜20)
通過市町村:5市19町3村
(一本松,城辺,御荘,内海,津島,宇和島,三間,吉田,
宇和,大洲,五十崎,内子,小田,広田,久万,松山,北条,
菊間,大西,波方,今治,吉海,宮窪,伯方,上浦,大三島,
関前)
距離:330km
温泉:6湯(薬師谷,古岩屋,鷹の子,道後,媛彦,多々羅)
歩行国道:追加5本(33,196,317,379,437)(通算93本)

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