たにぐうです。やっと書けました。濃い所は書く時間かかるよう。
青森その4は下北半島。龍飛も終わり、
とっとと抜ける・・・はず・・・だった・・・。

6/18 (金)
 蟹田町→脇野沢村 曇り 4km+船

のどもーれつに痛い。僕の場合医者に行かないと治ら
ない。8時、開店?とともに重量級荷物を背負って医者へ。
注射をしてもらい、薬もらう。あーしんど。
ここから下北へはむつ湾フェリーで1時間。え?船はいいのかって?
だって海の上は歩けんやん。それに僕はヒキョー者なんで(^^;

今日はもともとほとんど歩かないつもりだったんで、道の駅脇野沢へ。
お昼はダンプカーの運ちゃんにおごってもらう。ごち。1日休養。

6/19 (土)
 脇野沢村→むつ市 晴 32km+車15km

調子は回復。脇野沢の港の歩道には、ホタテの貝殻に絵を描いて
埋め込んである。絵は小学生が書いたらしいが、これがめっちゃいい。写真撮りまくる。
ここからむつまではただの移動区間。と、村はずれで軽1BOXに拾われ川内へ。
暑い。しばらく行くとさっきの軽がまた停まるが、今度は乗らない。
むつ市へ入り大湊へ。ここは坂の港町。軍港のためか整然とした感じがする。
明日の恐山越え備えて、むつ矢立温泉のキャンプ場に泊まる。
安い、きれい、温泉付きでなかなか当たり。

6/20 (日)
 むつ市→大畑町(薬研) 曇り 27km

恐山越えて薬研(やげん)温泉までの、まともな山越え。補給ポイントは中間の恐山のみ。
9時出発、いきなり激坂。1時間程で県道4号に出る。いよいよ坂。
きついが、何か楽しい。12時半、恐山。曇りでいよいよ妖しい雰囲気。
一応観光地だけど、そんな軽々しく来る所じゃないと思うなあ。

雲行きがあやしいので中には入らず出発。クマが出没しているらしく、
ちょっと心配。下り坂になり荷物の重量に任せてガンガン下る。
17時薬研、あーしんど。でも思ったよりは楽に来た。

さて、キャンプ場へ。管理人の兄さんが、「晩御飯あるから落ち着いたら来てください」
やったー。これから風呂に行くというライダーさん(あだちさん)のケツに乗せてもらい、
野天風呂へ。ああー、まんぞく。
キャンプ場そばのキクチ酒店で買い出し。おばちゃんと長話。

さあ、たき火を囲んで宴会だー。管理人のコウさん、
ライダーのあだちさんとたろうくん、鳥博士と魚博士、僕の6人(登場人物は注参照)
2人の博士は環境調査のアルバイトをしていて、魚、鳥にめちゃ詳しい。
ここでは夜中に「キー、キー」と、ぶらんこが揺れるような不気味な音がするのだが、
これはトラツグミ(鵺ってこいつのこと)の鳴き声らしい。一同、疑問が
解けて一安心。おばけじゃなかったのね。かなりアカデミックな宴会だ。

寒くなってきたので管理棟へ移動しメシ。昨日デイキャンプに来た女子高生の一団が
置いてった、肉野菜炒めとコウさんの作ったカレー。うまーい。コウさん、
じつはバリバリのシェフだとか。さらに1杯やってからテント戻って就寝。

6/21 (月) 
薬研野営場 沈没 晴

当然のごとく連泊モード。キャンプ場の雰囲気はいいし、無料野天風呂はあるし、
旅人はたまってるし、言うことなしや。早起きしたのでキャンプ場のママチャリに
またがり桜の湯へ。朝風呂きもちええ。キャンプ場に帰るとみんな起きてきた。
魚博士の出発を見送る。今日は恐山まで歩き、宿坊に泊まるという。

再び風呂に行き、キクチ酒店でおばちゃんと茶飲んで
長話。キャンプ場に戻り、管理人のおばちゃん(石切さん)も混じってぐだぐだ話し込む。

夕方、次の仕事に向かうという鳥博士を見送ったあと
かっぱの湯へ。またもキクチで長話。ゆでたてのたけのことお茶がうまい。

19時、めしタイム。貧乏人の僕は米を提供。カレーは熟成されてますますうまい。
食後、むつの夜景を見に行く。僕はコウさんのケツ。バイク3台で恐山を登る。

バイクすごーい。新しい世界を見た。免許取ろう。釜臥山からのむつの夜景、絶景・・・。
蝶の形しとる。カメラ持ってくりゃよかった。恐山はこわいので、帰りは
むつ市周りで帰る。そのままかっぱの湯に行ってあったまり、帰って寝る。

6/22 (火) 
薬研野営場 沈没 曇り

8時起き、昨日の残りで朝飯。食後は管理棟の掃除を手伝う。めし食わしてもろてるし、
いい暇つぶしになる。ぐだぐだしてると、うなぎ犬(?)リバイがやってくる。
この犬、ここに来た米兵が捨ててったのを、近所の旅館で飼ってるんだそうな。
キャンプ場に入り浸りで、キャンパーに餌もらって太った結果、
「うなぎ犬」になってしまったそうな。こいつにかまって午前中過ごす。

午後、ママチャリで大畑の町へ出て、買い物と郵便局に寄る。戻って風呂。
今日は新たに原付の香代子さん、茨城V-MAXと熊本ハーレーの3ライダーが加わる。
森で薪を集め豪快にたき火で大宴会。

6/23 (水) 
薬研野営場 沈没 晴

天気よい。昨日来た3人は下北観光へ。だらだら組は掃除して、ぐだぐだ、だらだら。
お昼に渓流を散歩。戻ると、たろうくんが北海道へ向け出発。見送ったあと、
石切さんの勧めで、あだちさんと近所の食堂へオムライス食べにいく。
オムライスにかぼちゃスープ、さらにたけのこの煮物にコーヒーまでいただき、
おばちゃんとしゃべってすっかりのんびりモード。うまかったー。

帰って昼寝。zzz・・・。

夕方、桜の湯でひと風呂あびて、また宴会。今日はコウさん作のシチューだ。
うめー。米を暴力的に炊いたので食い過ぎた。みんな腹重い。いい暮らししすぎだ。
さて、男5人は混浴目当てに夫婦かっぱの湯へ。しかしあっさり敗退。

今夜は常設テントに泊まる。でかいテントはけっこう快適。

6/24 (木) 
薬研野営場 沈没 雨

かなりの雨。もちろん出発延期。テントの排水工事をしたあとは、
管理棟で1日中だらだら、ぐだぐだ、ごろごろ、zzz・・・。

夕方、薬研荘の内湯へ。リバイにちょっかい出そうと思うが、病院に行って居ない。
戻ると宴会。香代子さん、「お金おろす時は5万しかおろさない」とか、
「家買った」とか、貧乏人相手にお金持ち発言連発。おかげでかなりの盛り上がり。
でもみんな夜は早く、10時ごろには就寝。

6/25 (金) 
薬研野営場 沈没 曇り

明日、むつの看護婦さんがキャンプしに来るらしい、
ということで、茨城、熊本と僕はまだ停滞。
朝食はホットケーキ。そしてだらだら、ぐだぐだ・・・。
香代子さんは今日も金持ち発言を連発。おもしろすぎ。
14時、今日は函館まで行くという香代子さんを見送り、
各々行動開始。僕はママチャリで町へ出て、銭おろし米を買う。そして風呂。

ばんめしは茨城熊本作のスープ。キャンプの料理でこれまたうまい。
香代子さんの爆弾発言がなくなり、かなり静かだ。とはいえ、明日に備えて酒を飲み、
あやしい下ネタを連発。10時に寝るようでは看護婦さんには勝てない!、
とみんながんばって起きてるが、11時には全員リタイア・・・zzz・・・。

6/26 (土) 
薬研野営場 沈没 曇り

8時半起き。週末で森の方のサイトは米兵だらけ。斧の音が聞こえる。
薪切ってんのか?掃除してたむろしてると、Mr.オーク登場。
やげん好きで、毎週やってくるという。こちらも片言の英語で応戦。
テキサスは山がないからつまらん、やげんは森、山、温泉、川とあって最高だ、と言う。
昨夜は午前2時に桜の湯へ行き、音楽ガンガンかけて風呂で泳いでいたそうな。
楽しいアメリカンだ。

ブランチはコウさんと石切さんによるハンバーグ。すげえ、レストランだ。
このハンバーグの味は初めてだ。野菜もいっぱい。めちゃうまい。ごちそうさま。

さあ、あとはむつのねーちゃん待つだけだ。午後は昼寝。しかし・・・、看護婦さん現れず・・・。
19時、白旗だ。秋田の100ccライダーを新たに加えばんめし。茨城熊本の2人は、
米兵に連れていかれて飲んでいるもよう。

21時、2人が戻ってきた。バイクの話をしていて意気投合し、米兵2人と飲んでたらしい。
しかもこの米兵、ビール80本近く持ってきてて、えんえん飲んでるんだと。
おお、くれいじー。

そうこうしてるうちに、米兵のかたわれ登場。管理棟にビールを持ち込み大宴会に。
かたこと英語でのコミュニケーションはかなり楽しい。空手教えてくれと言って練習しだす。
で、1つ学習したこと。

酒と下ネタがあれば、言葉はいらない。

1時になり、明日こそ出たい僕は常設テントに移動し就寝。

6/27 (日) 
大畑町薬研→風間浦村 曇り/雨 27km

7時、暑さでテントからあぶりだされる。秋田の兄ちゃんも起きてきた。
どうやら4時ごろまで飲んでたらしい。残りのメンバーは管理棟で転がっている。

めし食って出発の準備。1週間ぶりのパッキングだ。
コウさん起きてきて、石切さんも登場。野営場の看板で記念撮影し、3人に見送られ出発。
またくるぞ、やげん。

体は軽いがペースはあがらん。思い切りさぼったからな。取り戻すの大変だ。
下風呂温泉入り、さらに6km行って桑畑PAの東屋に設営。
質素にふりかけごはんを食べて寝る。

6/28 (月) 
風間浦村→北海道函館市 晴 青森分は10km+車4km+船

起きると霧。しかし、だんだん晴れてきた。いいぞ。海を右手に見ながら進む。
10時半、景色にあきてきたころ、車が停まる。なーんと、やげんの石切さんだ。

「昨日下風呂へ見にいったらいなかったから、もう北海道行ったかと思ってた」
これから大間へやげんのチラシを置きに行くんだそうで、乗せてもらう。
フェリー乗り場で缶コーヒーをごちそうになっていると、バリバリと聞き覚えのあるエンジン音が。
茨城と熊本の2人だ。「いやー、会えてよかったわー。これあだち君から」
と缶ジュースくれる。おお、ありがたい。石切さんに見送られ乗船。

いよいよ本州ともお別れだー。行く手には北海道のやまなみ。気分ものりのり。

さらば本州、さらばやげん!!



以後、北海道1に続きます。

注:ちょっと解説。

薬研(やげん)には、かっぱの湯、夫婦かっぱの湯、
桜の湯の無料露天風呂がある。ちなみに野営場は300円

で、テントいらず、めし、酒つき?

登場人物
・コウさん
住み込み管理人。去年ここでたまっていたのが縁で管理人に。ライダーであり、シェフ。

・石切さん
管理人。地元大畑のおばちゃん。

・あだちさん
やげんにだらだらしにきたライダー。去年来てここが
気に入ったんだとか。

・たろうくん
ライダー。この中では一番若い(たしか23?)。やげんは1日のつもりが1週間連泊。

・魚博士
とほ&鉄道。魚の環境調査をしてる。やげんでも仕事してた。

・鳥博士
車。鳥の環境調査してる。仕事の合間でやげんへ。

・香代子さん
原付で山梨から。天然ボケ?のお金持ち発言は大爆笑。
白馬のとほ宿「はじめの一歩」でヘルパーやるらしい。

・茨城V-MAX&熊本ハーレー
ライダー。日本一周みたい。むつの看護婦さんの話を
聞いて連泊。茨城は去年もやげんに来たんだって。


おまけ。やげんのキャンプ場管理棟のノートに
ここでの生活を象徴する替え歌が書かれてたんで
載せておきます。

みんなで歌おう、プププのプー太郎(ゲゲゲの鬼太郎調で)

プ、プ、プププのプー 朝はテントでグーグーグー
楽しいな 楽しいな プー太郎にゃ金が無い
食料もガソリンもない

プ、プ、プププのプー 夜はたき火で大宴会
楽しいな 楽しいな プー太郎にゃ計画も
予定もなんにもないっ!


イヤー、青森やっと終わりました。どっぷり浸かってしまった。
しかーも、帰りもある・・・。
やげん、いいとこです。下北にも拠点できちまった。

僕の青森通いはいよいよ終わらないです。
あと、青森データ。とりあえず行きの分だけ。

所要日数 32日(5/28〜6/28)
通過市町村 4市12町8村岩崎、深浦、鯵ヶ沢、木造、森田、弘前、岩木、 尾上、田舎舘、黒石、平賀、浪岡、青森、蓬田、 蟹田、平舘、今別、三厩、脇野沢、川内、むつ、 大畑、風間浦、大間)
距離 453km+車+船
歩行国道 8本(通算27本) (4,7,101,102,279,280,338,339)
温泉 17湯 (黄金崎不老不死、みちのく、森田、嶽、桃太郎、 温湯、温川、鶴ヶ坂、猿倉、湯の沢、浜名、 平舘不老不死、脇野沢、むつ矢立、奥薬研、薬研、 下風呂)

 


Webmaster (galiya)wrote:

おーい。これじゃ旅日記じゃなくて「沈没日記」じゃないかぁ?。

どうやら無事に札幌での教員試験も済んだらしく、レポート送ってもらいました。
で、読んでみたらこれだよ・・・。 ったく。

「ゲゲゲの鬼太郎」替え歌、爆笑もんですね。
あなたもモニターの前で歌ってみてください。 絶対に笑いますから。

で、周りの人からは変人扱いされる、と(笑)

「看護婦さんと合コンだー、わーい」なんてメールが来たからなんだろう、
と思っていたら、こういう訳だったのね。ざまーみろ
って言うのは嘘で次回やる時はぜひ呼んで下さい。松本から駆け付けますから(笑)

んでわ
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