たにぐうです。いよいよ実家が近付いてきた。

そして、徒ほぽな旅では初めての離島。離島に
は鹿児島県の三島村、十島村にはまりこんで以来、
興味津々なのだ。特に小離島がお気に入り。


12/3 (金) 

静岡県舞阪町→愛知県田原町 晴 36km

北風強くて寒い。浮浪者の兄さんに見送られて出発。
長かった国道1号と別れ、42号で渥美半島へ。
神島に行きたいのと、名古屋をパスしたので渥美から船で鳥羽へ渡るのだ。

ほどなく愛知県。よく晴れていて、はるか向こうに
雪をかぶった南アルプスが見える。しかし風はびゅうびゅう。
道は丘を登り下り。両側は民家と畑のみ。思ったより距離があるなあ。

17時ようやく田原町の中心部へ向かう県道へ。畑の中の道は
爆風の吹きっさらし。ぎえええええ。

必死の思いで道の駅へたどりつく。しかしここの道の駅は
野宿するような場所がない。風よけもない。仕方ないので公園を探す。
川沿いの園地に東屋発見。吹きっさらしだが、もう真っ暗だし
疲れたのでここで野宿。爆風激しく設営も一苦労。
龍飛なみの風である。テントに逃げ込みメシ食って寝る。
風は一晩中荒れ狂う。


12/4 (土) 

田原町→渥美町 晴 28km

ラジオによると東海地方はこの冬一番の冷え込みだそうな。
うーさむ。風は収まってきている。

国道を渥美町へ。すれちがう中学生があいさつしていく。
こんな町、久々だ。暖かくなってきた。おばちゃんと
歓談しつつ墓地で昼寝。

キャベツ畑の中をひたすら進み、夕刻には伊良湖岬到着。
むこうに見えるは三重県だ。うそみたい。

岬に芝生園地と東屋有り。ここ占領。暗くなり、
聞こえるのは波の音、見えるのは船の灯。あー、おちつく。
こんなおちつく野宿はひさびさだよ。
ずっとゲリラだったからな。かなりまったり。当然快眠。


12/5 (日) 

渥美町伊良湖岬 曇り 停滞

おちつきすぎて、進む気なし。日記や原稿書いてだらだらと過ごす。
岬への道なので観光客が横を通るが、まったくおかまいなし。
テントに反応して話しかけてきた夫婦としばらく話す。
分かる人には分かるのね。
ごろごろ、だらだら・・・。明日は神島だー。


12/6 (月) 

愛知県渥美町→三重県鳥羽市 晴|曇り 4km+船

早起きして7時の船で神島へ渡る。客は他に釣りのおじさんが1人。
船頭さんは、午後から風が出るという。今日中に鳥羽に渡った方がよさそうだ。

8時神島到着。まだ早い時間なので、港に荷物を置いて
島を一周することに。狭い路地と急斜面に密集する家。
典型的な漁村だなあ。歩いていると、「釣れた?」と
島の人に次々と聞かれる。どうやら島に来るのは釣り人が
多いらしい。路地を登り、灯台からは急な山道。

海軍の見張り台や石灰岩の露頭を見物しながら一周。
1時間ほどだ。小さい島だが、山がきつい分大きく感じる。

9時半。診療所へ行き、自治医大の近清に紹介してもらった、奥野先生を訪ねる。
「近清の紹介か。そういやそんなこと言うとったなあ」
めっちゃ気さくな人や。しばらく旅の話などしてくつろぐ。

10時半、奥野先生に勧められ、こんどは神島小学校へ。
たにぐうが神島に興味を持ったのは小学校のHPを見たからなのだ。
教頭先生、HPを管理されている中井先生と話す。
せっかくなので、中井先生のクラスで授業をやることに!
たにぐう、思わぬ所で教壇デビュー(^^;。
10人ほどの6年生を相手に、旅の話だ。過積載な荷物を背負ってもらったり、
中身をばらして見せたり、そしてQ&A、たにぐうのHPも見せる。
小学生にはこういう旅は、まだ分かりにくいかな。

中井先生がまとめで言う。
「歩いて日本一周して何になるんか?これは思い出というより、
自信になるもんやと思う。みんなはまだ両親に守られて
暮らしてるからよー分からんかもしれん。
でも、親元離れる時が来れば、考える時が来ると思う。
その時、あ、そういやこんな兄やんが島に来たなあ、
て思い出せたらええんとちゃうかな」

うーん、自信っていうのは、徒ほほなキーワードかもしれん。
先生とみんなで校門で記念撮影。突然現れた上に、
授業までさせてもらい、ありがとうございました>教頭先生、中井先生。

そして話を聞いてくれた神島小学校6年生のみんな、どうもありがとう。

港に戻ると北風がでてきた。再び診療所へ。
「これからどっちへ行くの?じゃあ、うちの仲間を紹介するから
、訪ねていきなさい」、と御浜町にいる自治OBの山本先生を紹介してもらう。
なんだか自治医大リレーになってきた。これもまたおもろい。
お土産にタコをいただき、15時半の船で鳥羽へ。
奥野先生、いろいろありがとうございました。

天気は荒れ模様になってきた。島で教えてもらった市民の森公園に行き、
遊具の下に設営。風びゅうびゅう。
おやじさまから電話があり、明日強制収容に来るとのこと。


12/7 (火)

 鳥羽市→二見町→関町 時雨 10km+強制収容(^^;

おやじさまより、「実家の近辺をうろうろすんな」、
とのお達しが出たため(^^;、本日二見での収容が決まる。
まあ、関には思い入れは無いからいいや。

冬型の荒れ狂う天気の中、7時に出発。うーさむ。
止まると寒いのでずんずん歩く。二見浦は夫婦岩の方へ。
意外と小さいかったんやな、夫婦岩って。話かけてくる人が
関西弁しゃべっとる。なんか新鮮だ。10時二見浦駅。
途端に雨大降り。待つこと30分、両親車で現れ収容。
実家に連れていかれる。
そして、徒ほほは2週間ほど冬休み。


愛知県データ(暫定?)。
所要日数:4日(12/3〜6)
通過市町村:1市2町
(豊橋,田原,渥美)
距離:約60km
温泉:0湯
歩行国道:追加2本(42,259)(通算74本)

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