たにぐうです。たまにはへんろ道はずれてサボろう。
でも冬なのでだらだらごろごろは寒いのが難点。

2/25 (金) 

土佐市→須崎市 晴 34km

塚地峠の山道を越える。キツツキが木を叩く音が響く。
宇佐から橋を渡って竜の浜へ。浜には風紋ができていてきれいだ。
「USAへようこそ」と書かれたベタな看板有り。
あめりかの飛び地は大分県宇佐市だけじゃないようだ(爆)。

三十六番青龍寺。山門と石段がいい。奥の院まで往復し
ゆっくり休憩。須崎まではリアスの海岸に沿ってうねうね道。
店で買い物するとみかんをくれる。ごち。
大事に食おう、と思っていると、長話したばあちゃんから追加。
うれしいけど重い。こりゃあどんどん食わなきゃ(^^;。

19時、須崎のローカルスーパーは惣菜半額の嵐。うへへへへえ。
大量仕入れ。道の駅でテント張り、たきたてご飯に
カツオの刺身とタタキ。タタキは充分うまい。
にこ&ごち。ああしあわせだ。


2/26 (土)

 須崎市→窪川町 雨/晴  28km

野菜直売所に張ったのでさっさと撤収。と、雨が降ってきた。
午前中は雨らしいのであきらめ出発。焼坂峠は旧道の峠道を選択。
へんろ道は激坂。最近作ったらしい石畳は表面が雨でツルツル。
急な所には鎖がつけてある。

昔の石畳はでこぼこなので歩けるけど、これはきれいな舗装石畳。
すべる滑る。鎖付けるぐらいなら階段にしろ。
歩いたことない奴が見た目だけで作るから、
こんな歩きにくいシロモノができるのだ。

中土佐側は昔の街道だが崩落と廃道化進む道。
しかも長い。雨は土砂降り。あーきつい。国道に出た所に
あった弁当屋に避難。高知弁のきれいな
おねーさん(←掛け詞)が、「中でどうぞ」と休ませてくれる。にこ。

中土佐の町に入ると晴れてきた。ここの市場はタタキが安い。
魚も安い。しかも新鮮だ。でも最近ぜいたく
しまくってるので、ウルメイワシ押し鮨と鰹めしで我慢。

七子峠は最後の1kmで標高300mを一気に登る、
というよりはい上がる。あーきっつい。

ここから窪川町。汢の川橋の欄干に、久々JIS地名漢字「汢」(ぬた)ゲット。
道の駅にはでかい休憩所がありここに設営。
鰹めしは醤油の味付けでマル。
自分で作れそう。風は冷たく早寝。


2/27 (日)

 窪川町→大正町 晴|曇り 30km

まずは三十七番岩本寺。町の寺だなあ。
本堂の天井には絵がたくさん描かれていて楽しい。
絵を眺め、犬とたわむれて過ごす。

ここからはへんろの道をそれ、四万十川に沿って下る。
宍喰以後シャワーを1回浴びただけなので、風呂に入りたい。
大正町にある渓谷の温泉を目指すのだ。
白衣を脱ぎ、タダの旅人に戻る。なんだか解放されたよう。
ここんとこ、白衣が錦の御旗だったからなあ。
お遍路だと何かと親切にしてもらえていいんだけど、
頼りっきりになってしまうのは問題だ。
効力あるのは四国だけ、お遍路やってる時だけなんだから。

沈下橋をいくつか見ながら進む。
僕にとっては紀州で見慣れていて特に珍しくはないが、
数は多いのはさすがしまんと。道の駅の上、轟公園にてキャンプ。
連泊なのでスーパーで野菜と卵を買う。これでメシ。
山中で星がきれい。テントから首だけ出して星空を楽しむ。


2/28 (月)

 大正町(一の又渓谷温泉往復)  晴|雨 16km

のんびりモードだが、寒いからテントに
引きこもるしかないのがつらい所。11時、温泉へ向けて出発。
しまんと支流の葛篭川をさかのぼる。この川はきれいだ。
しまんと本流も大きい川にしてはきれいな方か。

1時間強で一の又渓谷温泉に到着。木造の建物がいい。
お湯は透明感いっぱい。窓の外は渓流と緑。
いやー、僕ごのみのロケーションですわ。ああごくらく・・・。
川で遊べる夏場が一番いいだろうなあ。まったり。

帰宅?後、テントをトイレの軒下に引っ越し。
明日は長距離なので、撤収を素早く行うには軒下テントが一番。
テント乾かさなくてもいいからね。

2/29 (火) 

大正町→中村市 晴 37km

気合は十分。今日は歩くでえ。7時半出。
国道439号杓子峠へ突撃。この国道439号は通称「よさく」と呼ばれ、
徳島市から中村市まで、えんえん山の中の狭い道が続く
四国の酷道のエース。この道はぜひ歩いてみたかったのだ。
杓子峠は1.5車線のくねくね道。坂はゆるいが山肌を
忠実にトレースしていくので、向こうに見えるガードレールがやたら遠い。
しかしやる気満々のため7km/80min.で一気に峠。
足元には昨日通った葛篭川の村が見える。四国の山は深いねえ。

下りも快足。集中している日は違うねえ。
谷底の集落まで下ると、もう峠はどこか分からん。山は深い。
ここからはゆるい山の谷あいをえんえんと進む。
ここの川も緑透明できれいだ。

16時、あっさりと中村市街。温泉で一服し、
買い出しして四万十川河川敷のキャンプ場へ。
街のそばなのに芝生できれい。これはよい。
設営して、スーパーでゲットした半額惣菜をおかずにメシ。
汁は作らずただのお湯を飲む。
これがじつはうまかったりする今日このごろ。
星を眺め、せせらぎを子守歌に就寝。

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