たにぐうです。青森第1弾です。津軽弁、わかんないです。
学部の時(僕は人文学部で方言が専攻でした)、ゼミで全国の方言の文法を作る、
というのがあって、じゃんけんで負けた僕の班は津軽弁やりました。
理屈はちょっとは分かるんだけど、聞き取りは・・・・むずかしい。
全開でしゃべられるとついていけない・・・。しかし、負けへんで。
津軽弁聞き取り実習はまだまだ続く。

でわ、ウェストコースト編です。青森ネタ早くも炸裂。

1999/5/28(金)

 八森町→青森県深浦町艫作 雨/晴 28km

午後から晴れの予報を信じて、土砂降りの中を出発。ほどなく県境。
とーとーあおもりだー。
ドライブインで休んでいると、中くらいのザック背負って歩いていく人が1人。
おばちゃんがやってきて、「あんたの30分後ろ歩いてたよ。外人さんみたい」。
おお、歩きの旅人だ。追撃開始。しかし、こちらは重量級。その差は全く縮まらない。
2時間ほど追いかけてあきらめる。縁があればどっかで会うでしょ。
しかしおかげで雨の中4km/hのハイペース。

14時ごろ、岩崎村の中心辺りから晴れてくる。お、これは不老不死温泉行くしかないぞ。
ここは波打ち際に露天風呂があって、夕日を眺めながら温泉に入れるのだ。
重量級のくせに5km/h近い速度でぶっ飛ばす。頭の中は夕日と温泉のみ。
17時半温泉到着。当然露天へ。曇ってきた。そいでも最後の一瞬日が差した。
おー。一緒に入っていた新潟から来たというおじさんと話す。おじさんも僕らと同じように
車中泊しながら車で日本中走り回っているという。同類だ。
風呂から上がり、灯台下の松林に設営。風がどんどんきつくなる。暴風だー。
吹っ飛ばされやしないか心配だ。でも歩きで飛ばしすぎで疲れていたので、とっとと寝ちまう。


1999/5/29(土)

 深浦町艫作→同町行合崎 晴 10+3km

どうやら吹っ飛ばされずに済んだらしい。駅へ移動して朝食。近くのみちのく温泉へ行く。
おかみさん、「歩き?根性あるねえ。お昼ごちそうするからゆっくり入っておいで」。

海を見ながら2時間近くふやける。おひるにカレーやカサゴの煮付けやら頂きおなかいっぱい。
ああしあわせ(^^)

このまま1日終わってしまいそうなんで、意を決して13時半出発。
途中ダンプカーに乗せてもらい、深浦の中心へ。郵便局で実家からの配給を受け取る。

午前中あんだけぜーたくして、これで寿司屋なんぞ行ったらバチあたりそうだ。
でも構わず弥生寿司へ。ここは1度友人と真冬の晩に立ち寄ったことがある。
そのときに地元の魚をネタに握ってくれて好印象&うまかったので
再来しようと企んでいたのだ。

「歩きですか?自転車の人は何回か来たけど歩きの人は初めてだ」
荷物を見た若大将にいきなり聞かれる。と、奥で大将が
「え、日本一周の人?ああ、今来たよ」、と電話で話している。誰や?と思ったら、
道の駅お殿水のお姉さんだ。心配してわざわざ電話してくれたのだった。

大将が言う。「野宿かい?1日いくらで生活してるんだい?」
「1500円ぐらいですかねぇ」
「よしゃ、じゃあ1500円で腹一杯食ってってくれ!」
わーい、いただきまあす!!さあ、念願のすしだ。
地魚づくし、ツブ貝、イカ・・・鱒がおいしい。焼き魚も。
若大将と旅の話をしながらこっぺり頂く。
はー、トドメだ。ごちそうさま。
「達成したらぜひ一報下さいね」、若大将に見送られ、
夕日を見ながらキャンプ場へ。ああ、しあわせな1日。


1999/5/30(日)
 
深浦町行合崎→同町千畳敷 晴 18km

起きてまず岬の先端まで散歩。海を見ながらメシを食いごろごろして過ごす。
行合崎は日本海に突き出した、草原に覆われた小さな半島。
明るい青色の海から吹く風が気持ちいい。

昼頃出発。風合瀬(かそせ)を過ぎると、海の向こうに津軽半島の山なみが現れる。
酒田から続いた海沿いの道も終わりは近い。夕方千畳敷に到着。
ここは海岸が隆起して、だだっぴろい岩場が広がっている。

寝床を物色しつつ海岸を少し進むと、今度は眼前に岩木山がどーん。
おおおー、とうとうこんなとこまで来たぞー。

そして夕日を見ながらばんめし。太陽は見事に海に溶けていきました。


1999/5/31(月)

 深浦町千畳敷→森田村 晴 28km

早起きして散歩していると、津軽半島の左に陸が現れてる。ん?北海道じゃねーか!
とーとー見えるとこまで来たみたいだけど、上陸はまだまだまだ先の話(^^;

鯵ヶ沢では、後ろからおばちゃんが追いかけてきて、いなり寿司くれる。にこ。
本屋に立ち寄り、太宰治の『津軽』を購入。
これを読みながら津軽を歩くのだー。

ここで海とも今日でひとまずお別れだ。内陸に入り、道の駅森田へ。

どこにテント張ろうかとうろついてると、背後から
「お、もうここまで来たんか」の声が。
誰かと思えば深浦で乗せてくれたダンプの運ちゃんだった。
芝生の広場で野宿。


海沿いは風がきついのと、天気が変わりやすいのでちょっと大変でした。
おかげで鍛えられましたが。

さあ、青森ネタはいよいよ全開。次号岩木山編に続きます。

Webmaster (galiya)wrote:

津軽弁、わかんないですねぇ。おいらも昔、温泉に入っていて地元のおじいさんに
話し掛けられて、非常に苦労した覚えがあります。5分くらい話して
確実にわかった単語は、一つ二つでした。
話の流れ、おじいさんの身振り手振りから推測してなんとか内容を
推測できる、といった程度でしたね。下手な英語より難しいかも。

尤もそのおじいさん、話し終わって一息ついた後で、
「いあや、実は標準語もはなせるんだけどね〜」
頼むから話せるんだったら最初から標準語でしゃべってくれぇ。
温泉に入って疲れを癒そうとしたはずが、余計に疲れてしまいました(笑)

本州編もいよいよ佳境に入ってきました。本州に居る間は
後二、三回ですかね。14日に龍飛崎ということは、大体23.4日位
には大間崎よりフェリーにて北海道です。

尤も、個人的には青函トンネル制覇希望(笑)
津軽海峡でも良いかなぁ?ロシアの潜水艦に拿捕されそうですけど。

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